厚生年金、国民年金を支払うだけでは、老後の生活が不安という方も多いでしょう。
そんな方のために有効なのが個人年金、そして投資信託です。
それぞれのメリットを知っておくことで、老後のための貯蓄を増やす大きな力になってくれるでしょう。
個人年金のメリットとデメリット
個人年金は、老後のための生活費を保険料と言う形で支払い、定められた年齢に達すると受給が開始されます。
簡単に言えば公的年金の他に、もっと老後のための貯蓄を増やすための保険ですね。
安定して老後の貯蓄をコツコツ積み重ねることが出来る個人年金ですが、積極的に投資するというイメージではありません。
収益性はそれほど高くありませんが、外貨建ての個人年金も組み合わせるなど、ある程度積極的に運用することも可能です。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託は資金を積み立てて案件を運用することで、最終的に個人年金よりも大きな資金を作れる可能性があります。
ただ案件の価格が下がり続けると、積み立てた資金がマイナスに突入してしまう場合もあります。
つまり個人年金よりも収益性は長けていますが、安定感は劣っているということです。
複数の案件に分散投資したり、投資するエリアを分散したりするなどの工夫が必要なので、投資に関する知識もある程度必要になります。
個人年金と投資信託、それぞれ向いている人はどんな人?
個人年金は、ずばり若くてこれから少しずつ老後の貯蓄を増やしたいという方におすすめです。
個人年金は10年、20年といった長い期間での積み立てを考えると、返戻率が高くなります。
逆に50代や60代から個人年金に加入しても、収益性が非常に低くなってしまいます。
一方投資信託は、ある程度まとまった資産を持っている方におすすめです。
500万円~1,000万円程度の資産を持っている方であれば、若い方でも積極的に投資信託を運用出来るでしょう。
投資信託は比較的少ない資金で始められる投資ですが、運用の安定性を高めるのであればある程度の資金は必要です。
リスクが低くリターンも少ない案件、ハイリスクハイリターンの案件など選択肢を増やすのであれば、やはり少額資金とは言えない額が必要になるでしょう。
もちろん個人年金と投資信託、どちらか1つを選ばなくてはいけない訳ではありません。
個人年金は一定の年齢に達するまでリターンはありませんが、投資信託の場合は定期的なリターンがあり、その資金も比較的自由に使えます。
個人年金による積立は最低限の老後の資金と考え、投資信託でさらに老後の資金を増やすという方法もあるのです。
個人年金の安定感と、投資信託の柔軟性をミックスした理想的な方法ですね。