個人年金保険はおすすめしない?その理由とは?

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自分が老後を迎えた時に、安心した生活を送る事が出来る様にと個人年金保険に加入して備えている人も多いでしょう。
個人年金保険は、支払った保険料総額を上回る年金を将来受取る事が出来るので、老後の備えとして安心だと考える人もいるでしょうが、おすすめしないという意見もあるのでどの様なデメリットがあるかを確認しておきましょう。

 

中途解約は元本割れしてしまう

個人年金保険は定期預金より利率が高い部分がメリットですし、元本割れもしない安心感もあります。
ただしこれは最後まで支払い続ける事が出来ればで、途中で解約してしまうと損をしてしまいます。
個人年金保険を解約した場合には解約返戻金を受取る事が出来ますが、中途解約した場合には、ほとんどのケースで元本割れします。
何十年という長期に渡って保険料を支払い続けて行く事になるので、加入する段階でしっかりと払い続ける事ができる計画を立てておく様にしましょう。

 

金利が固定される事によるリスク

また、定期預金よりは確かに利率は良いですが、驚くほどお金が増えるというものではありません。
それに加えて固定金利の長期貯蓄のため、超低金利の現在は有利な商品だとも言えず、さらに将来予測される物価が上昇するインフレに対応できないという部分がデメリットです。
借りに数十年保険料を支払い続けて貯蓄をし、現在よりもお金が10%増えたとします。しかしその頃物価が20%上昇していたら、結果としてお金の価値は下がった事になってしまいます。
何十年も金利が固定されるという点を理解し、固定された金利より物価上昇率が高くなればお金の金額は増えても価値は下がるという点を理解しておく必要があるでしょう。

 

タイプによっては年金受取開始後も元本割れする

個人年金保険のうち、終身年金であれば、年金受取が開始されて生存している間は年金を受取る事ができます。
しかし早い時期に亡くなると受取る年金額が元本割れしてしまいます。有期年金なども年金受取期間中に亡くなると、それ以後の年金は支払われなくなるので損をする可能性も理解しておきましょう。

 

個人年金保険に加入した方が良い人は?

個人年金保険には先に述べた様なデメリットがありますが、個人年金保険料控除という所得控除の対象になる契約であれば節税できるので、結果として利回りも上がります。
そのため、株などリスク資産で運用することは避けたい人や、将来的にインフレは起きないと予測している人、収入が安定していて途中解約する可能性が低い人などは個人年金保険で運用する事を検討してみると良いでしょう。

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