将来を見据えて個人年金保険に入ったものの、何らかの理由で収支のバランスが崩れた時、選択肢の一つとして「解約」が思い浮かぶと思います。
でも、ちょっと待ってください!
今個人年金を解約すると低い解約返戻金で、損をするかもしれませんよ。
今回は、個人年金と解約返戻金の基礎を学んでいきたいと思います。
解約返戻金のメカニズム
保険を解約しようと思った時、まず、気になるのが解約返戻金ですよね。
これまで支払ってきたのですから、なるべく損をしないようにしたいものです。
しかしながら、解約返戻金の多くは契約から1~2年などの短い期間で解約した場合、払い込んだ保険料の約4~5割ほどしか返ってきません。
一種のペナルティのようなものですね。
保険会社というのは慈善事業ではありませんし、みなさんが積み立ててきた資金から運営費や利益を出さないといけません。
したがって、契約期間が長いほど積み立金が増え、運用益も増えるため、返戻率は高くなっていきます。
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個人年金保険は低い解約返戻金で有名?
個人年金保険は低い解約返戻金だと言われていますが、実際、どうなのでしょうか。
一般的に、個人年金保険というのは、10年を過ぎると返戻率が90%を超えるようになります。
したがって、損をしないためにも、10年間は保険の積立を続けなければなりません。
ただし、個人年金保険の良い所は、貯金を積み立てるよりも、返戻率が高い所です。
保険料の支払い満了まで続ければ、保険会社が破綻しない限り、元本割れをする事がありません。
安心ですよね。
安心できないケースとしては、変額年金にしていたり、医療特約等をつけていたりする場合です。
損をしないためには、まず、できるだけ解約しない事でしょう。
解約は、ほとんどの場合において元本割れを起こしてしまいます。
途中で解約しなくても良いよう、契約時に保険の「見積書」を必ず手に入れておきましょう。
多くの見積書には、いつ頃の解約でどれくらいの解約返戻金が戻ってくるのか、また、返戻率はどのくらいなのか等が記載されています。
契約時に受け取った資料等は、大切に保管をしておきましょう。
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まとめ
今回は、個人年金と解約返戻金の基礎について、お話ししました。
個人年金保険は、低い解約返戻金と言われていますが、10年以上続けると普通貯金より返戻金が高く、また、よっぽどの事がない限り、元本割れもしません。
個人年金保険が低い解約返戻金だからといって、数年で解約してしまうのはもったいないですので、契約時に担当者とよく相談しましょう。
書類等も全て保管し、解約せずに済む方法を考えてみる事をおすすめします。