年齢別に見た貯蓄の目的とは?何のためにお金を貯める?

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多くの人がマイホーム購入資金や子供の教育資金の準備、老後資金など、色々な目的を持って貯蓄をしています。
しかし自分と同世代の人たちは、どの様な目的を持って貯蓄に励んでいるのか気になりませんか?一度世代別の貯蓄の目的を確認してみましょう。

 

多くの人が老後の生活費に不安を感じている

金融広報中央委員会が公表している「平成28年度 家計の金融行動に関する世論調査」を参考に貯蓄の目的を検証してみましょう。
2人以上世帯で金融資産を保有する目的として、最も多かったのは約7割を占める「老後の生活資金」です。次に「病気や不時の災害への備え」が65.7%、「子供の教育資金」28.8%と続きます。

・もしものために金融資産を保有する人も多い
また、このように明確な目的を持って金融資産を保有している人もいれば、目的はなく、ただ安心するために保有しているという答えも22.2%ありました。
確かに貯蓄は多ければ多いほど、いざという時に安心ですので、今は目的がないけれど資産として保有しておきたいと考える人がいてもおかしくないでしょう。

 

20代は自分の近い将来のために貯蓄をする傾向が強い

働きだしたばかりという事で所得が多くありませんので、貯蓄しようにも充てる資金がないと思うかもしれません。しかし20代は結婚して世帯を持っている人でなければ、死亡保障なども特に大きく持つ必要がないので、実家暮らしなら貯蓄がしやすいでしょう。
貯蓄をする目的としては、ずっと先の老後のためというよりも、車の頭金用や結婚準備資金などが多いようです。

 

30代は新しい家族のために貯蓄を始める

結婚する人が増える世代ですので、マイホームの頭金や子供の教育資金を目的として貯蓄を考える人が多くなります。また、世帯を持った事で自分に万一の事があった時のために、生命保険に加入する人も増える世代と言えます。

 

40代はそろそろ老後資金について考え始める世代

住宅ローンなどの住居費や子供の教育費などがかさみ、様々な出費に頭を悩ませる事が多くなる世代です。そして自身の老後の費用について準備を考え始める人が多くなり、貯蓄の目的を老後資金に重点を充てる人が増える世代と言えます。

 

本格的に老後資金準備に取り組む50代

子育てがひと段落した事と、収入が上がるなどで比較的資金面で余裕ができる年代ではあります。ただし子供が大学に在学していれば、まだまだ教育費の負担は掛かるでしょうし、住宅ローンの返済がリタイアまでに終わらなければ不安が残るでしょう。
そのため本格的な老後生活の設計を行い、老後資金の準備に本格的に取り組む必要が出てきます。

 

60代以降は資産を守りながら増やす事を考える世代

定年を迎え、いよいよ老後の生活のスタートですが、十分な貯蓄がなければ年金だけを頼りに生活する事になります。退職金などを活用し、資産を上手に守りながら運用していく事を検討する人も増えています。

 

老後資金の準備は若い世代でも必要!

公的年金制度は将来満足できる受取が可能な状態であるとは考えにくく、自助努力による備えが必要な時代がやってくる事を十分に理解しておきましょう。若い世代の人でも老後資金の準備は必要です。
自分や家族のライフプランを立てて、貯蓄の目的を明確化した上で少額ずつコツコツ貯めて行く事が必要です。

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