一般的に株式投資よりも投資信託は失敗しにくい金融商品だと言われていますが、その理由は分散投資を可能とするからです。1日1回価額が変動しても、突然の価額急落が発生しにくい金融商品だと言えるでしょう。
しかしそのような特徴があるのにもかかわらず、投資信託での運用に失敗する人もいます。その理由は何なのでしょう。
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投資信託の仕組みを理解できている?
もし投資信託で失敗してしまったと思う場合、ランキングなどで人気の高いファンドをわけもわからず購入していたり、投資信託の運用の仕組みや分配金の仕組みを理解できていなかったりといったことはないでしょうか。
自分が何に投資しているか、特別分配金は利益ではないことなど、再度確認しておきましょう。
運用は全て他人任せで本当に大丈夫?
投資信託で運用が失敗することは、売却して元本割れしてしまった状態を示します。失敗してしまう人は金融機関の営業マンが勧めるがまま、商品の内容など理解しないまま投資信託の売買を行っている可能性があります。
経済や市場の予測は容易なことではありませんが、自分なりの基準を持って都度自分で判断することも大切です。
投資信託の中身や仕組みが全く理解できていない?
また、仕組みが理解できない投資信託を購入するとその後の値動きも全く検討がつかないでしょう。さらにどこの国のどのような金融商品に投資しているかなど理解できていないケースもあります。
そして勘違いしやすいのが「プレミアム」という名称のついた投資信託で、これは金融商品において通貨取引やオプション取引の用語です。
一般的に使われる高級感や特別性を示すものではありませんので、他の投資信託よりも複雑で理解しにくい取引を行っていることを認識しておきましょう。
特別分配金は利益ではない
リタイアした後の人などが生活費を補うための運用として人気なのが、毎月分配型の投資信託です。しかしこの分配金は受取る時に注意が必要です。
分配金は預金利息や配当金とは異なるもので、全てが利益によるものではありません。しっかりと利益の積み上げができるファンドでなければ、実は分配金の多くが特別分配金という元本の払い戻し分であるケースもあります。
そのため特別分配金を受取れば受取るほど、元本は減少していることになり自分のお金を小分けに返金してもらっているだけという仕組みを理解しておきましょう。
投資信託の仕組みと内容を理解した上で運用を
このように投資信託の仕組みなどを理解しておかなければ、結果として失敗を招くことになってしまいます。せっかく運用するのであれば
は誰でも避けたいものですので、まずは自分が運用する投資信託の仕組みや内容をしっかりと理解するようにしましょう。