投資信託でこれから運用を始めようという人は、ファンドを選ぶ目安として運用成績なども確認する事になるでしょう。しかし投資信託の推移や運用成績を確認する時に、どの様なもので調べて行けば良いのか分からない、という事はありませんか?
運用成績は次の様な方法で簡単に調べる事ができますので、ファンド選びの参考にしてみてください。
期中騰落率を目安にする
基準価額とは、対象となるファンドに組み入れた株式や債券などをその日の時価で評価して、信託報酬など費用を差し引き算出します。その日の1口あたりの価額ですので、購入や換金する際の基準となる金額です。
対象となるファンドの基準価額が、特定の期間にどのくらい値上がりや値下がりしたかをあらわす率が「期中騰落率」であり、この期中騰落率はファンド選びの目安にする事ができます。
具体的には過去1週間、1か月、3か月、6か月、1年、3年、5年というものがあり、特定のファンドの価額推移の検証に利用する事もできますし、複数のファンドを比べる時にも利用できます。
インターネットを使って推移などを確認する
また、投資信託協会のWebサイトなどから、基準価額、利回り、分配金の推移などを検索する事が可能です。各投資信託会社のWebサイトなどからも同様のものを閲覧可能になっています。また、主な投資信託の基準価額については新聞の朝刊に掲載されているので確認できます。
投資信託の評価会社の評価は参考になる?
投資信託の評価会社がレーティング(評価)やランキング(順位)などを発表していますが、このデータはそれぞれの評価会社が投資信託協会公表の基礎データを参考に、ファンドごとの運用成績について評価したものです。
これらは過去の実績を評価したものが中心ですので、将来的な運用成績や利益を保証するものではありません。さらに同じファンドでも評価会社によって評価や分類が異なります。
その点を理解した上で参考にすると良いでしょう。
運用成績や推移を参考にする場合の注意
投資信託選びの際に、運用成績を参考にするケースもあるでしょうが、運用成績はその時点の運用状況次第で変わっていきますので銀行の預金などの様に確定した値を示す事はできません。
ただしMMFやMRFなど、一部の公社債投資信託については過去1週間分といった運用成績を基準にして参考利回りが表示されています。
これらの事も踏まえた上で、過去の運用成績などの推移を確認し、他のファンドと比較しながら将来予測した上で選ぶと良いでしょう。