老後資金づくりの資産形成には個人年金?それともNISA?

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老後のために資産形成を考えるなら、20~30代といった早い段階で取りかかるほうが良いのは言うまでもありません。少額でも数十年かけてコツコツと貯蓄を増やせば、家計の負担になりにくいと言えます。
例えば資産形成に活用したいものに、民間の保険会社が扱う個人年金保険、そして2018年に始まる「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」などがあります。
これらの仕組みを理解しておき、どちらのほうが老後資金の資産形成に良いかを考えてみましょう。

 

個人年金保険の特徴とは?

「個人年金保険」は民間の生命保険会社が扱う保険商品ですが、マイナス金利が影響して2017年4月に予定利率が下げられています。
一般的な個人年金保険で複利の利回りを計算した場合には年0.2%ほど。銀行に預金するよりは良いというレベルですが、将来受け取る年金が保証されることや、運用リスクを軽減させたいという人などが多く加入しています。

・個人年金保険のメリット
個人年金保険では、支払う保険料が一定の計算式で所得控除できるという点がメリットとして挙げられます。
所得税は最大4万円、住民税なら2
8,000円を限度に控除されますので、節税効果が期待できると言えるでしょう。

・個人年金保険のデメリット
ただし中途解約してしまうと元本割れするため、無理のない金額で保険料を支払うように設定していなければ続けられなくなり損をする可能性があります。
また、将来インフレになる可能性を考えた場合には、低金利で長期間お金を寝かせていくことにリスクもあると言えるでしょう。

 

つみたてNISAの特徴

そして2018年1月からは低コストの投信で長期間に渡り、お金を非課税で運用することが可能な「つみたてNISA」が登場します。
今のNISAは個別株式などの購入ができ、年間元本120万円まで投資することが可能ですが、非課税期間は5年間です。
対するつみたてNISAは、毎月積み立てていくことで年間元本40万円までの投信を購入することが可能となり、20年間の分配金や売却益は非課税です。

・NISAのメリット
さらにいつでも換金できるので、急な出費にも対応できるという点でもメリットがあります。低コスト投信に限られた品ぞろえなので初心者も選びやすいといった部分もメリットです。20~30代など、投資に充てる資金が少ない世代でも積み立てやすいでしょう。
しかも金融機関の手数料にも厳しく、日経平均株価に連動するインデックス型投信だと販売時の手数料はゼロ、信託報酬も0.5%以下という決まりがあります。
仮に毎月3万円ずつ利回り年3%で運用することができれば、20年後には720万円の元本が980万円程まで増えることになります。

・NISAのデメリット
いつでも換金できることはメリットですが、それによって反対に積み立てが継続しにくくなる可能性はあります。
急な出費などに備えて別で資金を準備しておいた上で、毎月確実に積み立てていくことが必要になるでしょう。

 

将来の不安を和らげるために積み立てで資産形成を

生命保険文化センターが実施した調査では、20代の約7割、30代の約9割が老後生活に不安を感じているというデータが出ています。
しかし老後まで長い期間があるので、少額からの積み立てを利用して老後資金に備えて行くことを検討することにより、その不安を和らげることができるでしょう。

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