「将来へ向けての金銭的な漠然とした不安がある」「将来へ向けて投資などをしていきたいけれど、何から始めれば良いか分からない」、そのように思ったことはありませんか?将来へ向けたお金にまつわる悩みを感じたら、資産形成について考えていきましょう。
資産形成の第一歩!家計の把握
資産形成と言うと、運用や投資などを思い浮かべる人も多いと思いますが、その前にまず大切なことは、「家計をきっちりと把握しておく」です。「何だ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、将来へ向けた金銭的な漠然とした不安は自分の家計がきちんと把握できていないからです。毎月・毎年の収支がはっきりしていれば、お金に関する不安も軽減されます。
家計を把握すると言うとまず頭に浮かぶのは家計簿ですが、家計簿とは別に「財務表」を作成してみましょう。この財務表は、大きく「現在の資産」「借金」に分けてて作成します。各項目は次のようなものです。
・ 財産
現金
預貯金
信託投資
株式・債券
マイホーム(現在の価格)
保険の解約返戻金
自動車(現在の価格)
その他(不動産など)
・ 借金
住宅ローン
自動車ローン
カードローン
奨学金の返済
その他返済
そのほか、自分に当てはまる財産や借金の項目があれば追加し、「資産合計」から「借金」を引いてみましょう。差し引いた金額があなたの「純資産」です。この純資産が多ければ多いほど不安も軽減され、安定していきます。30代で年収の2倍、40代で年収の3倍程度の「プラス収支」を目指していきましょう。
節税制度を最大限活用する
資産形成というと「蓄える」方に目が向きがちですが、「節約する」ことも資産形成の一つの手段です。節税はその知識があるかないかで年間数十万の差がつくこともありますので、一度検証してみると良いでしょう。例えば毎月5万円を定期預金しているものを返戻率の高い保険やiDecoなどに置き換えると、節税効果が得られます。
このように、資産形成とはその名の通り「資産を作っていく」ことです。資産形成と資産運用を混同してしまいがちですが、年数をかけて資産を積み上げ、後に多くの運用を可能にする元手も、形成された資産から生み出されていきます。
ある程度まとまった資産がなければ、あまり運用を行うことはオススメできません。資産運用は既に形成済みの資産があり、お金に少しでも余裕のある状態でスタートするのがベストと言えるでしょう。