先を見据えた資産形成を考える場合、早期で利益を出すための資産運用とはまた違った目線で考えて行くことが必要です。
インフレ率は日銀が目論んでいたペースで進んでいませんし、十分なインフレ率が実現されていないので現状としては銀行預金で貯蓄していくことも可能でしょう。
ただしこの現状がずっと継続するかはわかりませんし、金利水準が下がったことで不動産など資産価値も今後見直されていくと予想され、他の資産価格も影響を受けることになると考えられます。
それらも踏まえた上で、資産形成にはどのような方法が最も良い手段なのかを考えて行くようにしましょう。
インフレかどうかで運用する資産が異なる？
まず資産形成を考える前に、株式や債券、投資信託、不動産などの金融資産、そして収入を得る人的資産について理解しておきましょう。着実な資産形成のためには、この両方で上手く運用していくことが必要です。
デフレ環境下で確実に超過収益を得るのは銀行預金が投資対象になりますが、現在日銀総裁の目指すインフレの場合、銀行預金の金利が名目インフレ率を下回っていれば資産は目減りすることになるのでインフレに強い資産の保有が必要です。
具体的にどのような資産が良い？
インフレに強い資産の代表は株式ですし、金利水準が低い中は不動産価値も上がるので需給があり賃上げできれば評価はさらに高くなると考えられます。
株式は日本株だけでなく、経済成長が比較的安定している米国株なども検討できるでしょう。毎日動向をチェックすることが可能なら、専門家が分析して厳選した長期投資銘柄などを参考に投資していくようにしても良いでしょうし、手間のかからない運用を行いたいのなら、グローバル株式のインデックスファンドなども検討してみましょう。
資産形成に検討したい運用方法
また、誰もが一棟建てアパートやマンションを購入して賃貸経営ができるわけではありません。
この場合にはREITを購入することで、金融資産として不動産を持つことも可能です。地震などのリスクはあるものの、天災リスクを考慮しなければ長期で安定した運用先になると言えます。
さらに投資信託を活用することで有効に運用することもできますので、中長期で資産形成を考えるなら検討しておきたい手段と言えるでしょう。
資産形成で大切なこと
資産形成を始めたばかりでは、毎月の収入が大切ですので着実に収入を増やし同時に支出を減らしていくことも必要です。
そして資産形成で最も重要なのは早く始めることであり、時間を味方につけて仮に失敗しても次の機会を逃さないようにしましょう。
資産運用を継続していくことが資産を形成することに繋がるので、常に関心を持ち続けることが必要です。
