バブルの時代とは打って変わって、現在、銀行の預貯金だけで資産を築くことは困難な状況です。
資産形成の必要性や重要性は理解できていても、何を持って資産を築いていけば良いかわからないという人も少なくありません。
このような変革の時期を迎えている日本では、投資による運用を検討していく必要があります。
Contents
将来は物価が高くなる?
将来的に予想される物価上昇に対しても、投資であれば有効な運用手段として活用できます。
仮に年2%物価上昇が10年続いたとしたら、今100万円で購入できる商品は10年後122万円出さないと買うことができなくなります。
預金では対応できなくても投資なら?
銀行に10年間100万円を預けていても、10年後預金が増えている可能性は低いので、今であれば資金をもとに購入できる商品も将来的に見れば買うことが出来なくなると言えるでしょう。
しかし年2%のリターンが見込める投資を10年続ければ、10年後100万円の資金が122万円になっている可能性があります。これなら将来物価が上昇した時も対応できるはずです。
投資は恐い!という考えを払しょくするために
必ずしもリターンが得られるとは限りませんので、当然投資をするリスクも抱えることになります。しかし1つの銘柄だけにターゲットを絞って投資するのではなく、複数に分けて投資をすれば、一方の銘柄で損が出ても、もう一方では利益が出る可能性もあり、リスクを軽減できます。
保有する資産を、株式や債券など異なった種類、または様々な国や地域など値動きが異なる資産に分類することで、色々な性質を持った資産が組み合わさります。
分散投資でリスクを低減
このように色々な資産に分類して投資を行うことを「分散投資」といいますが、この分散投資に加え、一度に投資を行わず色々なタイミングに分けて投資を行う「時間分散」を加えることで更にリスクを分散させることが出来るでしょう。
日本人が保有する金融商品は預金だけ?
日本で保有されている金融商品の多くは銀行の預金です。欧米と比べると、日本は投資に資金を充てる比率が圧倒的に低くなっています。
株式や債券、投資信託などリスク資産を保有する割合を見た場合、日本はたったの18%程度なのに対し、ユーロ圏は約30%、アメリカは50%を超えています。
投資についてもっと知るために
欧米では学校教育の場でもお金の管理や殖やし方について教育されています。このような高い意識を持っている状況なのに対し、日本はまだまだ遅れを取っています。
欧米に続くためにも、投資セミナーなど自身で投資や運用の知識を向上させる場に参加し、将来に備えた資産形成を着実に行える体制を整備していくことが必要だと言えるでしょう。