相互扶助が基本の年金!果たしてこの先本当にもらえるのか

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年金記録を紛失するなど、年金制度の崩壊が叫ばれていますが今の年金制度で将来もらえるのかどうかは厳しい局面に立たされています。将来もらえるのかどうかもわからないといわれている年金、今の仕組みと将来予測される状況をしっかりと把握しておきましょう。

 1.現状はどうなっているのか

 今の年金の仕組みは、支える若者が多く支えられる高齢者が少ないという状況でなければ成り立たない制度になっています。ですが日本は長寿国であり、医療技術が発展していることでさらに平均寿命が延びている状況です。それに加えて少子高齢化が進む現状では年金制度は崩壊の危機を迎えています。年金の財源が不足していることで制度の崩壊は既に始まっており、後期高齢者年金制度の導入など様々な策が行われています。

 年金だけでは生活できず、貯金を切り崩しながら生活する方や、定年退職してもまだ仕事を続けなくてはいけない高齢者の方にまでさらに負担を増やす必要があるくらい財源は不足しているのです。

 2.年金制度が生まれた時代との差

 そもそも今の年金制度は人口構成が今とは違う時、そして平均寿命が今より遥かに短い時代に成立した制度なので、当時の計算式を改良しただけ計算式では成り立たないのです。1980年頃は1人の高齢者を7~8人の若者で支えていたのが、現在は1人の高齢者を3~4人の若者で支えている時代です。今でさえ30年前より負担割合が倍になっているのに、将来的には1人が1人を支える時代が来ると言われている時代で、若者の負担は増加する一方です。

 3.将来は何歳から年金がもらえるのか

 現在の支給開始年齢は男性60歳から段階的に65歳まで引き上げられていますが、平均寿命の伸びなどで70歳以上
でないともらえなくなる可能性もあります。もし引き上げがなかったとしても、支給される額が減額される可能性
があります。そして支える現役世代である若者が毎月支払う年金保険料は増加すると予想されます。

 4.もしもらえるはずの年金がもらえなかった時のために…

 やっとの思いで高い年金保険料を毎月払って、いざ将来もらえるという段階でいざ年金をもらえるという状況になった時に想像していた金額を受給できなかったとき困るのは自分です。年金が受給できる年齢が引き上げられた上に入ってくる金額が少なかったらどうでしょう。それから仕事をするにも高齢になってから職を見つけるのは大変ですし、体力にも限界があります。

 将来的に老後に向けての蓄えをしておくことが大切ですし、金利が低い時代ですので資産を運用して増やすということも頭に入れておく必要があります。今も先々も、自らが積極的に貯蓄を増やすという方向で考える必要性が高くなる世の中なのです。

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