個人年金保険を解約したい!注意しておきたいことは?

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老後の資金の備えとして個人年金保険に加入しているという人は少なくありません。
加入当時は老後を迎えるまでしっかりと保険料を払い続けていける状況だったのに、色々な変化によって保険料の支払いが厳しくなってしまった場合や、急にお金が必要になったということもあるでしょう。
その場合、すぐに解約をしてしまうと損をする可能性があります。個人年金保険の解約を検討する際に注意しておきたい点について確認しておきましょう。

 

個人年金の途中解約

個人年金保険は銀行の定期預金より利回りが高く、税制上の優遇もあるため加入しておくと老後の備えとしても安心です。
しかし途中解約した場合には、それまで支払った保険料に応じた解約返戻金が払い戻されますが支払った保険料総額より少なくなり元本割れすることが一般的です。さらに契約して間もない場合には、解約返戻金をほとんど受け取れない可能性もあります。

 

予定利率の高い時期に契約した保険は特に注意!

1996年3月までに加入した保険は「お宝保険」と言われている保険ですので、解約してしまうと有利な条件を放棄してしまうことになります。現在予定利率は下がる一方ですので、解約した後で後悔しないように確認しておきましょう。

 

まとまったお金が必要な場合

もし急な出費でまとまったお金が必要な場合には、契約者貸付を利用することも検討しましょう。
契約者貸付は制度を利用する時点の解約返戻金の一定範囲内でお金を借りることができる制度です。借りることができる金額は、解約返戻金額の70~90%の範囲内であることが一般的です。

 

保険料を支払い続けることが難しい場合

保険料の支払いが厳しい状態にある場合には、保険を「払い済み」にするといった選択方法もあります。
払い済みにした場合にはそれ以後の保険料の払込みはなくなり、変更時の解約返戻金をもとにした保険金額の保険契約に変更できます。ただし保険金額は小さくなって付帯していた特約もなくなることは理解しておきましょう。

 

個人年金保険を解約してしまう前に

生活の中に変化があり、例えば収入が減ってしまった場合や、支出が増えてしまった場合など、保険料を払い続けるのが厳しくなったという人もいるかもしれません。
個人年金保険な貯蓄性の高い保険ですので、定期保険など掛け捨て型のものと比べると保険料は割高になっています。
そのため保険料の支払いが家計を圧迫しているままでは生活に支障が出る場合もありますので、状況によって解約以外の方法を利用できないかを検討しましょう。
お宝保険に加入している場合には、高い予定利率を引き継ぐことができますので払い済みという選択肢もありますし、まとまったお金が必要な場合には契約者貸付を利用することも考えてみましょう。

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