投資信託を買う時には通常であれば1~3%分の購入手数料が必要です。
しかし既に保有している投資信託を売って別の投資信託に乗り換える時には、この購入手数料がかからないケースがあります。
もし投資信託の乗り換えを検討しているなら、できるだけ手数料を抑えることができたほうが得をしますので、どのようなケースかを知っておくと良いでしょう。
セレクト型ファンドなら購入手数料がかからない?
投資信託の中にはセレクト型ファンドという仕組みのものがあります。
セレクト型ファンドは、特定の方針に沿って設定した複数の投資信託をグループにして、その中から選ぶことができるようにしている仕組みです。
グループ内の投資信託なら自由に乗り換えができ、乗り換えする際の手数料を発生させない仕組みになっています。
ただし全てのセレクト型ファンドの手数料が無料になるわけではなく、初回手数料より割り引いた手数料率のものもありますし、ケースによっては手数料が発生することがありますので確認が必要です。
・セレクト型ファンドの種類
セレクト型ファンドにはどのようなものがあるかというと、例えば業種別選択型ファンド、国別や地域別選択ファンドなどです。
最近では通貨選択型ファンドなどの一部も乗り換えの際に、手数料がかからない場合や、割引が適用されるものもあります。
償還乗換え優遇制度でも購入手数料が無料に?
その他、償還乗換え優遇制度を利用する際も購入手数料が無料になることがありますので、償還時まで保有し償還金で追加型投資信託を購入する際には制度を利用しましょう。
投資信託を売る際にかかる費用と税金
なお、知っておきたいのは投資信託を解約する際にかかる費用や税金です。
解約して利益が出る場合、利益に対して所得税と住民税が課税されますし、投資信託の種類によって解約手数料や信託財産留保額が発生するものもあります。
・解約時に課税される税金
株式投資信託を解約して利益を得た際には、その利益に対して20.315%の税金がかかります。
さらに換金方法が解約請求か買取請求によって、申告の必要の有無や損益通算が可能かなど異なります。
・解約時にかかる費用
投資信託を解約した際には解約手数料や信託財産留保額がかかることがあります。
解約手数料は解約する際に販売会社に対して支払う手数料で、必要になる投資信託は少ない傾向にはあります。
信託財産留保額は解約する際に証券を売却することに対する費用を負担する目的で徴収されます。
ただし、これらの費用が発生するかどうかは投資信託によって異なります。
費用を抑えて賢い乗り換えを
セレクト型ファンド内での乗り換え、償還乗換え優遇制度を利用すると別の投資信託を購入する際の手数料が無料や割引になることがありますので、使える制度は利用したほうが得です。