個人年金は本当に入るべき保険?

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人生を90年間と考えた場合には、老後の生活は30年間送ることになります。その老後の生活を支える基本は国民年金や厚生年金といった公的年金ですが、将来公的年金をどのくらい受取ることができるかは正直わかりません。
そのため公的年金や企業年金、退職年金だけでなく、自助努力で貯蓄や個人年金に加入して老後に備えることは必要だと考えられます。

 

個人年金の種類

生命保険会社が扱う個人年金には、「個人年金保険」と「変額個人年金保険」があります。個人年金保険は契約時に受取りを開始すると決めた年齢から定めた年金額を受取ることができます。
もう一方の変額個人年金保険は株式や債券を中心に資産を運用していくタイプの保険ですので、運用実績に応じて年金額が増減します。

 

個人年金の使い方

どちらの年金も、一生涯受取ることができる保証期間付終身年金や一定期間受取ることができる確定年金があります。
公的年金の上乗せとして活用するなら保証期間付終身年金、公的年金の支給が開始されるまでとしては確定年金が適しているでしょう。
他にも個人年金には終身年金、有期年金、保証期間付有期年金、介護年金など様々なタイプがあります。

 

一般的な個人年金保険の特徴

一般的な個人年金保険であれば、契約時に定めた年齢から年金を確実に受取ることができます。さらに解約しない限りは途中で現金化することができないので、強制的に積み立てていくことが可能です。
支払った保険料は生命保険料控除の対象になりますが、個人年金保険料税制適格型を付帯するなど要件をクリアすることで生命保険料控除の中でも個人年金保険料控除としての所得控除が可能になります。

 

変額個人年金保険の特徴

変額個人年金保険の場合には資産運用の実績によって年金や解約返戻金などが増減します。運用実績によっては将来受取ることができる年金額が一般的な個人年金保険より多くなることも期待できます。
ただし受取額が支払った保険料よりも少なくなる可能性もありますので、投資リスクを伴う投資性商品であることを理解しておく必要があります。
なお、支払った保険料は生命保険料控除の中の一般生命保険料控除の対象になります。

 

個人年金を資産運用に活用するなら

個人年金に加入し、資産運用の1つとして活用するのであれば、資金を生活資金・緊急資金・余裕資金の3種類に分類して余裕資金部分を資産運用に充てましょう。
30代や40代の場合には余裕資金はそれほど多くないでしょうが、老後まで時間があるので毎月積み立てていくことができます。
50代になれば余裕資金がある程度増えていくため、一時払によって運用することができるでしょう。

 

何らかの自助努力による老後の備えは必要

個人年金に入るべきかどうかは、老後の備えがどのくらいできているかによるでしょう。もし何も自助努力によって何も対策をしていないなら、何らかの方法を検討する必要があると考えられます。
もし個人年金に加入した場合には、長期的に運用することが必要です。途中で解約してしまうと元本割れしてしまう可能性があることを理解しておくことが大切です。

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