将来に対する備えには資産を運用することも必要になります。運用方法に投資という選択をした場合、初心者にとってはどれが一番安全な方法かの判断は難しいものです。まずは投資を始める前に知っておきたい知識があります。特に良く出てくる言葉の意味をまとめました。
「元本保証」
言葉通り、元本が保証されており必ず返ってくることです。銀行などの預金は元本保証されていますので、低リスクで資産運用ができますがリターンもほとんどありません。個人向け国債なども国が崩壊しない限りは元本が守られますし、銀行の預金よりは金利は高いですがこれのみの資産運用でお金を増やすことは難しいでしょう。
「金利(利率)」
金融商品を選択する際の判断材料として金利や利率があります。金利の計算方法は大きくわけると2種類あり、元本にだけ利子が付く単利計算方法と元本と利子の合計金額に利子が付く複利計算方法があります。お金を増やすには当然複利のほうが望ましいです。「ポートフォリオ」運用を行う人のライフプランに合わせた資産の組み合わせのことを言い、一般的には円グラフなどで表示されています。資産の計算書や明細書などを一つにまとめて管理するのと同様に金融商品をまとめて管理することをポートフォリオ運用といい、基本的な考え方としては分散投資です。
「分散投資」
どのような金融商品にも確実に絶対に安全ではありません。必ずリスクは付きまとうものですが、そのリスクを少なくしながら効率よく運用する方法が分散投資です。いくつかの投資を行い、その対象や種類、時間を変えていくことリスクを分散させるという方法です。株式を1社に集中させれば倒産や不祥事が原因で大損する結果になりかねません。分散させればそのリスクを回避することができます。また、株式だけを持つのではなく債券を持つなど種類を分散させることでインフレに対する策にもなります。そして時間を味方にして買い付ける時期を分散するドルコスト平均法などの分散方法があります。リターンも分散させますが、リスクを回避できるという面のほうが大きいでしょう。
「ドルコスト平均法」
値動きのある金融商品を一定の金額で買っていく方法です。一定の金額のため、価格が高い時は少し、価格が低い時は多く買うということになります。そうすることで平均取得価格が低くなるという投資の方法のことです。
「為替変動・価格変動」
円と外貨の交換レート=為替相場 は日々変動しています。円の価値が高ければ円高、円が弱ければ円安です。円に換算した時に損失が発生するおそれがあることを為替変動リスクといいます。おもに外国の株式や債券、外貨投資、海外不動産といった外貨建ての金融商品に影響があります。
そして価格変動リスクは株の価値の上下によって期待していたリターンから大きくずれてしまうこといいます。株以外でも投資信託、先物投資なども影響を受けます。専門用語は他にもたくさんほかにも知っておきたい言葉はたくさんあります。専門用語を知っておくといざというときにあわてなくてすみます。少しずつ勉強していくようにしましょう。