老後に対して不安を持つ人は多く、その内容は健康のこと、そして生活資金のことなどが挙げられます。
現在健康な人でも、年を重ねるごとにケガや病気へのリスクは高まり、医療へのニーズも高くなるため医療費も心配です。
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将来どうなるかわからない年金制度
これまで老後の資金の頼りだった年金も、将来どのような形になるのか明確ではありません。受給年齢が引き上げとなり受給金額が引き下げられれば収入が不足して資産を切り崩していくことも考えられます。
そのため老後の不安を少しでも解消していくために、公的年金以外で老後資金を準備することが必要となります。
老後資金の準備に個人年金保険はなぜ良い?
老後資金の準備の手段として「個人年金保険」があります。預貯金で毎月同額を積み立てていくよりは最終的に受取ることができる金額は大きくなる可能性が高いと言えるでしょう。
また、預貯金だと簡単にお金を引き出すことも解約することもできるため、現金化しやすいという特徴があります。
途中でお金を使ってしまうと老後資金として確実に貯めていくことができなくなる可能性があります。
解約すると損!が歯止めになる
個人年金保険も途中解約は可能です。ただし途中で解約してしまうとそれまでに支払った保険料額を下回った金額しか受取ることができないため損をしてしまいます。
損をすることから現金化に歯止めをかかり、老後資金として貯めていくことができるでしょう。
所得控除に活用できる
また、個人年金保険で支払った保険料は、年末調整や確定申告の際の生命保険料控除に活用できます。
生命保険料控除は一般生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料の3種類がありますが、一定の要件を満たすことで個人年金保険料控除の所得控除を受けることができます。
唯一個人年金保険料控除に適用されるのは個人年金保険の保険料の支払いです。節税のためにも活用したほうが得です。
注意したいのはインフレリスク
ただし個人年金保険はインフレリスクがありますので注意する必要があります。一般的な個人年金保険は将来受取る年金額が契約時に確定しますので、将来インフレとなった場合に受取る保険金の貨幣価値は下がります。そのため年金額が目減りするリスクがあることを理解しておくようにしましょう。
老後資金の準備として有効活用を
老後資金を準備するために預貯金か、もしくは個人年金保険にするのか検討することが多いと思います。
個人年金保険は老後までの貯蓄を確実にすることができ、給付額などを確定できるといった部分が利点だと言えるでしょう。
ただし将来受取る保険金が目減りする可能性もありますので、外貨建てや変額型の個人年金なども視野に入れると良いでしょう。