これまでは貯蓄に意識が高かった人でも、時代の流れで資産運用による資産形成を考える人が増えています。
老後資金を目的にしっかりと自身の資産を形成していくことを考える人がほとんどだと思いますが、実際に資産形成や資産運用とはどのようなことを指すのか理解が難しいという場合もあるでしょう。
資産運用の初心者でも今後の資産形成に活用できるように、これらの意味を理解していきましょう。
資産形成とは
まず資産形成とは、資産が今ほとんど無い状態の人が少しずつ着実に増やしていこうとすることを言います。資産運用を行う前の段階で、最低1,000万円の金融資産を形成するまでの段階だと言えるでしょう。
一方の資産運用とは?
資産形成によって形成された資産など、保有している資産を金融資産や不動産資産などに投資してさらに利益を求めていき増やしていくための方法です。色々な資産に配分してポートフォリオを組んで運用します。
なお、現役世代と言われる20~50代、そしてリタイアして年金生活に入る60代が考える資産の運用方法は異なります。
資産形成は早期から実践するほうが良い
金融資産1,000万円までを資産形成と考えるなら、一般的に現役世代のうちに資産形成を行っていき、40~60代で資産運用を行うことになるでしょう。
しかしある程度年齢を経過してから資産運用を検討しはじめたという場合には、資産形成の期間がとても短期になってしまいます。
そのためできるだけ早期から資産形成を実践することにより、早く資産運用へとシフトすることができるようになります。
現役世代と老後は同じ資産運用ではない
現役世代であれば働いて収入を得ることができますが、老後の収入は年金がメインとなるため限られています。
現役世代で資産形成に合わせて資産運用も行う場合、ある程度リスクを理解した上で積極運用することも可能です。
損失が生じた場合でも、就労収入によって補うことができる可能性があるからです。
しかし老後の収入の糧となるのは年金やリタイア時に受取る退職金です。そのため老後の資産運用は老後資金をいかに取り崩さないで行うかがカギになるでしょう。
資産を守りながら運用できる方法を検討すること
資産形成時期は積極的に資産を増やしていくことを追求していくことになりますが、老後の資産運用では資産を守りつつ増やすことを追求していくことになります。
60代以降はリタイアして老後生活に入りますので、保有している金融資産を運用資金として取り崩すことになります。
取り崩しで資産がなくなってしまわないように、適宜一部分は積極運用に充てることも方法の1つです。ただしリスクについては十分に理解しておく必要がありますし、資産を全て積極運用してしまわないようにすることも大切です。