日本人は家計の金融資産に占めるリスク商品への投資割合が1割程度で、お金を大きく増やそうとするのではなく大きく減らさないという考え方をベースに考える傾向が強いようです。
その考えは間違いではありませんが、資産形成をしていくために堅実・確実なものにこだわり過ぎると物価上昇などに対応できず資産価値を下げる可能性もあります。
ではどのような考え方で資産形成していけば良いのでしょう。
原資を増やすための方法は?
老後資金への備えを考えるなら、リタイアするまで原資(元金)を増やすことを意識する必要があります。
例えば老後資金を検討しているなら「確定拠出年金」を活用し、のちに「投資信託」や「株式」といった活用を検討するなども方法の1つです。
不動産投資でレバレッジをかけて資産形成する人もいますが、成功する物件を見つけるのも困難ですので必ずとうまくいくとも限りません。さらに多額なローンで心理的な負担を背負う可能性もあります。
重要になるのは利回り?
注意したいのは自分の理解できていない投資を行わないことですが、リタイア後に配当生活を送りたいなら原資はなるべく多く持たなければ成り立ちません。
原資を増やすためには良い利回りで着実に増える投資方法を活用することを検討しましょう。
例えば資金が300万円あった場合、年利10%で5年後に450万円まで増やしたらその資金に50万円をプラスし500万円を元本として再投資すると複利運用が可能です。
原資を効率よく増やすことにより、リタイア後の配当生活も不可能ではないでしょう。
情報収集で自分に合う方法を見つけること
確定拠出年金、投資信託や株式、不動産投資と、どれも資産を運用して増やすことを目的とし、そこから資産形成していく方法です。
しかしどの方法を活用する場合でも短期的に収益を得ようとせず、少額からの投資でも時間を味方につけてリスクを軽減し着実に増やしていくという方法がメインとなります。
そしてお金に対する考え方が変わるとそれまでの人生観や価値観も変化していきますが、日本の個人投資家でしっかりと収益を得ることができている人は儲かる話だけに飛び付かずに自分の目や耳、足で情報を獲得しています。
情報収集をしっかりした上で資産形成を
情報収集を行い得となる可能性を高いものにすることができるのは自分です。自分の年齢や生活スタイルに合う投資方法を活用し、資産形成をしていくことが必要です。
そのためにできる情報源であるセミナーや運用相談などは積極的に活用してみましょう。一人で考えてもわからないことは、専門家に相談することで解決できることもあるかもしれません。
現役世代とリタイア世代、それぞれに合った資産形成への考え方を持ち、実践しやすい方法から初めてみると良いでしょう。