投資を始めてみようと考えても、値の上下や市況の動きなど、様々な部分で不安に感じるかもしれません。
しかしそのような投資初心者でも比較的始めやすいものに投資信託があります。長期保有することで損をしない投資方法だと言われていますが、その理由は何なのでしょう。
投資信託を保有すると色々なコストが発生する?
投資信託を保有すると様々な費用がかかります。例えばファンドを購入する時に販売会社に支払う手数料(無料の場合もあり)、ファンドを運用・保管するため、さらに投資家サービスなどにかかる毎年の信託報酬、そして換金時には信託財産留保額が必要です。
ただし投資信託を保有するコストを1年当たりの費用で計算すれば大きな額になりますが、購入時の申込手数料や解約時の信託財産留保額はそれぞれ1度のみ必要な費用なため、保有期間が長期に渡れば1年当たりの費用負担は軽減することができると考えられます。
長期投資なら収益は安定する
さらに証券に長期投資した場合、短期で投資するよりも収益のフレ幅は小さくなります。
例えば東京証券取引所1部上場銘柄全体の投資収益を投資期間別に見た場合、1年投資なら最高で約72%、最低で
約25%で約97%の開きが出ます。
しかし30年保有した場合には、最高約13%、最低約7%で、開きは1年投資と比べると一目瞭然に違うことがわかります。
長期運用になると収益は安定する傾向にあるため、株式を中心として投資を行う株式投資信託も似たような傾向になることが想定されると考えられるでしょう。
短期での売買は失敗する可能性が高いけれど…
投資で儲けるためには安い時に買って高い時に売ることが必要になりますが、市況の動きを正確に予測できる人はなかなかいません。反対に高値で買い安値で売ることにもなり兼ねないと言えるでしょう。
短期で売買をする場合には特にこの予測が重要になりますが、もう底値だろうと思って買えばさらに下がり、反対に下がるだろうと買わなければ次第に上がり始めるといったこともあります。
買い時だけでなく売り時のタイミングも判断できなければ成功しないため、この2つを見事に当てることは困難だと言えるでしょう。
しかし投資信託の運用はファンドマネージャーというプロが行いますので、常に市況の動きを確認しなくても良いと言えます。
投資で失敗したくないなら…
実際にも儲かった時は成功を確認したいがために少しの儲けで売り、損をしている時は失敗を認めたくないので行動をためらい損失を広げる傾向があるとも言えます。
しかし投資信託を長期で保有することで、費用や収益、市況予想を行う難しさなどを軽減することができます。
平均的に見た場合、投資信託で長期的に運用することで損をしない良い成果が期待できると言えるでしょう。