自営業や会社員、公務員など働く形は異なるにせよ、多くの場合お金の管理ベースは普通預金になっていると思います。売上や給与が入金される口座であり、業者への支払いや生活費など出金に利用されているでしょう。
当座預金を利用することもあるでしょうが、実際には普通預金を決済用口座として利用していると思います。
Contents
多くの人が普通預金でお金を保管している
2016年の総務省の家計調査によれば、2人以上の勤労者世帯における平均貯蓄額は1,299万円でした。そしてその預け先の約26%が、銀行の普通預金や郵便貯金など通貨性預貯金です。
しかし普通預金にお金を入れたままにしていても、お金の出入りはあっても貯めることはできません。金利も現在は超低金利0.001%と過去最低水準であることも理由ですが、そもそも普通預金はお金を貯めるための正しい保管場所ではありません。
お金の役割を理解すること
お金には「使う」「貯める」「増やす」といった役割がありますが、ただ持っていても意味がありません。最終的にどのタイミングで使うかが問題です。
まず手元のお金を、日常的に必要なお金、5~10年という近い将来使う予定のあるお金、そして使う時期が決まっていないお金に分けましょう。
日常的に必要なお金は使うお金、近い将来使う予定のあるお金は貯めるお金、使用時期が決まっていないお金は増やすお金です。
それぞれ役割が異なるため全てを普通預金に置いておくのは無駄です。それぞれ正しい置き場所に置き変えていきましょう。
近い将来使う予定のある貯めるお金の保管場所は?
お金は役割に合った金融商品を利用することが必要です。まず普通預金に必要以上の残高がある場合は正しい場所に置き変えることを検討しましょう。
年に数回使う予定があるお金は、普通預金から定期預金に変えるだけでも良いです。さらに貯めるお金は普通預金の金融機関の口座とは別で管理するようにしましょう。
住宅購入資金として、または子供の教育資金として貯めておきたいお金は絶対に使ってはいけないお金ですので引き出しにくい口座を活用することが望ましいと言えます。
余裕資金は老後のために運用を
そして使い道が決まっていない余裕資金は、投資商品でお金を増やすことを考えましょう。老後資金はできるだけ若いうちから準備しておくことが大切だと言えます。
例えば確定拠出年金などであれば、給与から天引きされる、もしくは給与の振込口座から毎月決まった額が差し引かれます。
確定拠出年金でなくても、金融商品には色々な種類がありますので、老後の備えとしてどのような商品が自分に適しているか選んでいきましょう。
セミナーなどに参加して勉強することも大切
詳しい内容が知りたい場合など、マネーセミナーなどを活用して金融商品の中身や特徴を理解し自分に合う商品を知ると良いでしょう。
生きて行く中で大きな出費が必要になるタイミング、それに合わせたお金の準備の方法など、セミナーに参加することで見えてくることも多くあります。