将来の公的年金に対する不安から、自助努力で老後の備えとして検討されることが多い「個人年金保険」ですが、実はこの個人年金保険にも色々な種類があります。
もし個人年金保険への加入を検討しているのなら、どのような種類があるか、それぞれの特徴を踏まえて理解し、自分の生活スタイルや希望に合うタイプのものを選ぶようにしましょう。
個人年金保険は受取期間によって分けることが可能
年金の受取期間によって、確定年金、終身年金、夫婦年金に分類することができます。
・確定年金
契約時に定めた一定期間において年金を受取ることができます。その一定期間であれば、被保険者の生死にかかわらず受取ることができますので、仮に被保険者が年金受取期間中に亡くなったとしても残った期間分は年金もしくは一時金という形で遺族に支払われます。
また、年金受取期間を迎える前に被保険者が亡くなってしまった場合には、それまで支払った保険料相当額を死亡保険金として受取ることができます。
・終身年金
契約時に定めた年齢から被保険者が亡くなるまでの期間において年金を受取ることができます。長生きすればするほど受取ることができる年金額が多くなる仕組みです。
ただし亡くなった時点で年金を受取ることは出来なくなりますので、年金の受給からすぐに亡くなってしまうと受取年金総額が支払保険料総額を下回ることになるので損をする可能性もあるということです。
このような状況に対応するために、生死に関係なく年金を受取ることができる保証期間を設けた「保証期間付終身年金」などもあり、保証期間中に被保険者が亡くなった場合には保証期間の残り分の年金が遺族に支払われます。
・夫婦年金
夫婦のどちらかが生存していれば年金を受取ることができる個人年金で、保証期間を設けた商品もあります。
年金の運用方法による分類
また、個人年金保険は運用方法によっても分けることができます。
・定額年金
契約時の予定利率で積立運用を行うのは「定額年金」で、運用の成果に関係しないことから契約時に将来受取ることができる年金額が確定されます。そのため安定性が高いとも言えますが、契約時の予定利率が低いとあまり増えません。
・変額年金
株や債券など価格変動のある金融商品などによって運用し、その運用成果を高めることを目的にしていいます。
年金額が運用実績次第というところもあり、運用成果よっては将来受取ることができる年金額が大きくなる可能性はあります。
ただし運用成果が得られない場合には、将来の受取年金総額が払込保険料総額を下回るというリスクもあることを理解しておきましょう。
どの個人年金保険に加入する?
このように個人年金保険にも色々な種類のものがあります。他にも円ではなく外貨で運用する商品などもありますので、それぞれの特徴を理解した上で加入するようにしましょう。