個人年金保険の「夫婦年金」のメリットとデメリットとは?

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個人年金保険のうち、戸籍上の夫婦のどちらかが生存する限りは年金を受取ることができるという「夫婦年金」は、いずれか一方が亡くなっても残された配偶者の老後の生活資金を確保することができます。
独身の人であれば夫婦年金を意識したことはないでしょうが、これから結婚を控えている人やもうすぐ年金を受取ることになるという人は、夫婦年金の内容を理解しておくようにしましょう。

 

夫婦年金とはどのような保険?

夫婦年金は、一般的な個人年金保険の確定年金や有期年金というように決められた期間で年金を受取るわけではありませんし、終身年金のように被保険者が生存している間は年金を受取ることができるわけでもありません。
一般的な個人年金保険に加入していて保険料積立期間中に被保険者が亡くなった場合には、支払った保険料相当額が遺族に支払われることになります。
年金受取期間中に亡くなった場合には、その時点で年金受取は終了となるか、残りの期間を遺族が受取ることができるというように保障内容によって異なります。
夫婦年金は「連生型」と呼ばれている保険で、老後を一緒に生活する夫婦のいずれ一方が生存している限りが年金を受取ることができるというものになっています。

 

夫婦年金への加入方法は?

夫婦年金に加入する場合は、まずは確定年金や終身年金などで契約し、年金開始時に夫婦年金に変更することが一般的になっています。
当初から夫婦年金として加入できるケースもありますが、定額型ではなく変額型のものが多くなっています。
確定年金などから変更する場合には、年金受取開始時の夫婦年金の年金額が保険会社の取扱基準を下回っていると変更できません。
そして夫婦とも生存している場合と片方が生存している場合では、年金額が変わるタイプもありますので内容を良く確認しておくことが必要です。

 

夫婦年金の特徴を理解しておくこと

夫婦で別々に加入するよりも保険料を安く抑えることができ、片方が生存していれば年金が支給されるという部分でメリットがあります。
夫婦年金に変更を希望する場合には、加入している保険会社で夫婦年金の取り扱いを行っているかを確認してみましょう。
夫婦年金は2人以上の被保険者を対象にした連生保険の代表的な商品です。
老後生活を支える柱となるのは公的年金ですが、公的年金だけで生活を補うには不足が生じる可能性が十分考えられます。
そのため自助努力により不足分を補う必要を理解し、個人年金保険や夫婦年金へ加入することも検討するようにしましょう。

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