資産形成を考える場合、「ポートフォリオ」という考え方は欠かす事ができません。
ポートフォリオという考え方は、リスク分散を行いながらリターンを得るための資産を色々な金融商品に分散させて管理・運用していく方法です。
リターンばかりに注目していればリスク回避ができず大損を抱える可能性もありますので、自分の資産を守りながら効率的に運用できるためにも、ポートフォリオの作成をしっかり考えて行きましょう。
ライフプランに合った方法の選択を
ポートフォリオを作成する場合、まず保有している資産や保有予定の資産をどの様に組み合わせていくか、その比率を考える必要があります。ただし、どのようなポートフォリオが最善かは、資産形成の目的によって異なってきます。
まずは最初にいくら投資するのか、毎月のいくらずつ積立ていくのか、目標達成まで予定している積立期間、想定される運用利回りなどを踏まえた上で考えて行きます。
想定される利回りが大きくなれば、その反面リスクも大きくなるので許容できるリスクに合う利回りを想定する様にしましょう。
無理のないポートフォリオの設計を
貯蓄、保険、そして投資、どれも運用には必要な事です。ただし投資というとどうしても抵抗を感じる人もいるでしょうから、まずはリスクを比較的抑える事ができる国内債券や投資信託などを中心に選択していき、そこに海外資産も組み合わる形を取ると良いでしょう。
また、債券や株式だけでなく、不動産や金なども資産として運用する事はできますが、まずは自分の資産状況に合わせた無理のないポートフォリオを作成する事が大切です。
まだ若い世代であれば、運用期間も長いので万一損失が出てものちに回収できる可能性があります。しかしリタイア前後の世代だと、リスクが少ない金融商品をメインに考えていった方が無難だと言えるでしょう。
運用の鉄則は長期、積立、そして分散
資産配分のイメージが決まったら、それぞれの資産ごとのファンドを選んでいきますが、ポートフォリオを作成した後も生活スタイルが変われば見直しが必要です。
資産運用を行う基本設計図のようなものですので、投資など資産運用に偏ってしまわない様に貯蓄や保険とのバランスも調整しておく事が大切です。
リスク分散は安定的な資産運用には欠かせませんので、自分に合うポートフォリオを作成しましょう。バランスのとれた資産形成を目指す事が大切であり、運用の鉄則である長期、積立、分散を実現できるポートフォリオの作成が理想です。
作成方法がわからない場合には、お金の専門家に相談しながら一番良い方法を見つける事も必要だと言えるでしょう。