資産形成を考えるなら受取額のシミュレーションも必要!

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人生90年が当たり前になったことで、公的年金など日本の社会保障制度に対する不安は増すばかりです。このような時代に必要なのは、貯蓄から投資、そして資産形成という形づくりだと言えるでしょう。
まだ日本では「投資」という言葉に悪いイメージを抱く人も少なくありません。そこで、将来的に投資による運用でどの程度の資産形成を可能とするのか、シミュレーションもまじえながら確認していきましょう。

 

投資と投機は違う!

投資とは、本来は利益を得る目的で資金を投下することです。言葉だけ耳にするとギャンブル的な印象を持つ人も多いかもしれませんが、株などで価格の値動きだけを追いかけて利益を得るのは「投資」ではなく「投機」です。
確かに投資も値上がり益を追求していきますが、株式に対する投資は事業や企業に対して資金を投下します。株価が値上がりすれば利益を享受するので、結果的には投機と同じだと思うかもしれませんが、投機は値動きに期待して資金を投じるのでプロセスが異なります。
投資による運用とはリスクにさらして一攫千金を獲得するのではなく、コツコツと資産を殖やしていくことを考えていく方法です。

 

資産形成には長期投資が必要

まず資産形成に必要なのは時間です。コツコツと資産を増やすためには、少額でも時間を掛けて継続した運用が必要だと言えるでしょう。
時間を味方につけることにより、10年や20年の運用期間中には一時的な価格の変動があるでしょう。投資商品の価格が上がる時もあれば、反対に下がる時もあります。
しかしこの値動きも短期で見れば大きな値動きの幅ですが、長期で見ればほんの一時の小さな揺れでしかありません。値動きに一喜一憂することなく、長期に渡って続けることが大切です。

 

長期投資で複利効果が期待できる!

複利運用により、投資を通じて得た収益を再投資することで、より大きな収益が期待できます。もちろん投資ですので元本や利息の保証はありませんが、利益がでれば長期に渡り複利効果を得ることで、雪だるま式に大きな収益となって返ってくることが期待できます。

 

実際どのくらいの額を受取ることができる?

では複利効果による運用をシミュレーションで確認してみましょう。
はじめに投資された10,000円に、月々の積立額 10,000円を加え、年利回り 5%で30年間運用し続けた場合の推定資産額は約 823万円です。この時、投資した金額の合計は約 361万円ですので倍以上になって戻って来ると考えられるでしょう。
積立額を20,000円にすれば、投資した金額約722万円に対し、30年後の推定資産額は約 1,646万円です。
ただし年利回り5%でずっと運用し続けることは困難なので、まずは3%を目指して運用していきましょう。仮に毎月20,000円ずつ年利回り3%で30年間運用し続ければ、投資金額約722万円に対して推定資産額は約1,165万円です。

 

まずは資産形成の目的と目標額の設定から!

資産形成の目的に応じて、目標とする額を決定し、それに向かってどの利回りを目指していけば良いかなど、逆算すれば毎月いくらずつの積立額に設定すると良いか分かりやすいと思います。早速始めて見てはいかがでしょうか。

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