途中解約は損!個人年金保険はライフスタイルに応じて見直そう

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長期間契約が基本の個人年金保険

少子高齢化社会が進行する中、老後に備えて国民年金や厚生年金を補填する「個人年金保険」に加入を検討している人や既に加入している人も多いのではないでしょうか?個人年金保険は、60歳や65歳など契約時に決めた年齢から、一定期間にわたって毎年一定額の年金を受領することができる、つみたて貯蓄型の保険です。老後に向けての保険であるため、契約時期が早ければ早いほど契約期間は長期にわたり、また長期継続するほど保険返戻金の返戻金が多くなるので、20代や30代のうちからスタートする人も多いようです。

個人契約の途中解約は損をする!

個人年金保険は若いうちにスタートすれば、「1ヶ月あたりのつみたて金額を抑えられる」「返戻金も多くなる」というメリットがある一方で、契約期間が長期に渡るため、ライフスタイルの変化や公的年金を補填するほかの魅力的な商品に出会った時に、やめにくいというデメリットもあります。

契約時にも説明を受けますが、個人年金をはじめとしたつみたて貯蓄型の商品の多くは、途中解約をした場合返戻金はつみたてた金額を下回ることになります。特に加入年数が数年という短期間契約後の解約は、返戻率がかなり低くなるので注意しましょう。

・個人年金保険の解約返金率の例(アフラックの場合)

※契約年齢25歳・女性・月払保険料20,000円の場合
契約期間 累計払込保険料 解約返戻金 返戻率
3年 720,000円 541,878円 75.26%
5年 1,200,000円 996,631円 83.56%
20年 4,800,000円 4,622,421円 96.3%
35年 8,400,000円 8,528,113円 101.52%

保険料の減額や契約者貸付などで対応しよう

転職やライフスタイルの変化により、個人年金を継続することが困難になったり、現金が必要になるような場合もあると思います。そのような場合にまず検討したいのが、毎月つみたてている保険料の減額です。保険料を減額すれば当然それだけ受けることができる保険料は少なくなりますが、保険継続期間は変わらないため返戻率は変わらず、また払込した分の保険料は担保することができます。

さらに現金が必要という場合には、契約者貸付を利用することも可能です。養老保険や終身保険などの「解約返戻金」が設定されている保険であれば、個人年金保険に関わらず契約者貸付の利用が可能です。「お金は必要だけど、ここまで継続してきた個人年金保険を解約するのは不本意」という場合には、検討してみると良いでしょう。

契約者貸付は、解返戻気金の一部を保険会社から借り入れることができる制度です。一般の金融機関より低い金利で借り入れることが可能ですが、利息は発生しますのでしっかりと確認しておきましょう。また契約者貸付は返済プランの自由さもポイントです。少額ずつ返済したり、まとまった入金があればまとめて返済することも可能です。

長期間契約が前提となる個人年金保険は、契約中のライフスタイルの変化などにより、払込の継続が困難になったり契約解除を検討することもあるかと思います。個人年金保険に限らずですが、つみたて貯蓄型の保険は途中解約すると払込金額に対する返戻率が低くなり損をしてしまいますので、つみたて金額を見直したりそのほかの制度を検討したりするなど、なるべく途中解約をすることは避けましょう。

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