お金のキホン!資産形成と資産運用を分けて考える

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お金や資産を増やすシチュエーションでは、「資産形成」「資産運用」という二つの言葉をよく聞くことがあると思います。この二つは言葉的には似ていますが、意味合い的には別のもので、それぞれがお金や資産を増やす時に大切なプロセスのひとつになります。今回は「資産形成」と「資産運用」についてそれぞれ考えてみましょう。

資産形成はお金や資産を増やすこと、資産運用は増やした資産の管理

資産形成は、資産があまりない状態の人がその名の通り資産を形成していくことです。つまり「ゼロから積み上げ、着実に増やしていくこと」を指し、金融業界では一般的に、1,000万円程度の金融資産までは資産形成の段階だと言われています。

一方で資産運用は、形成した資産を着実に増やして守る、すなわち「資産を管理していくこと」を指しています。つまり、資産運用を行う時には既に資産形成がされている前提となります。

このように、資産形成は資産運用のための準備期間であり、前段階と言うことができますね。

資産形成向きの商品もある

基本的には形成された資産がなければ、資産運用はあまり意味をなさないということになってしまいますが、資産形成時期に投資などの金融商品に手を出してはいけない、ということではありません。金融商品の中には資産形成向きのものもありますので、その商品が資産形成向きなのか、資産運用向きなのか、目的に合わせて選ぶようにしましょう。

資産形成時のポイントとしては、とにかく増やす時期ですから「攻め」「着実」な要素が強いということ。一方で資産運用時は、当然増やしていくことを念頭に置きつつも資産を減らさないことが大前提となりますので、「守り」の要素が大きくなります。これらを念頭に、それぞれのフェーズにおける金融商品を選ぶと良いでしょう。

資産形成時にオススメの金融商品は?

どんどん資産を積み重ねていきたい資産形成時は、着実に増えて行く定期貯金や返戻率が比較的高い保険商品などに目がいきがちですが、それもあながち誤りではありません。最初はそれらの貯蓄の比率を高めにしておき、手取り給与の3ヶ月分程度が確保できた時点で、徐々に投資商品の比率を上げていきましょう。積立型の投資信託であれば、初めからまとまったお金を用意することもなく、毎月決まった金額を少額から始めることができるほかプロが運用・分散投資であるためにリスクも抑えることが可能です。

「資産形成」と「資産運用」、この2つの違いをしっかり理解し、自分が今どの段階にいて何をすべきなのか、改めて再認識してみてください。

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