日本の家庭では現金や生命保険、有価証券など様々な形で資産を保有しています。
では、それぞれの家庭で平均的な家計資産の割合はどうなっているのでしょうか?
また個人投資家が保有している有価証券の割合も気になる所です。
総務省統計局が発表している「家計調査 第5章 家計資産」、「個人投資家の証券投資に関する意識調査」のデータを参考にしながら見て行きましょう。
日本の家庭が保有している様々な資産の割合
財務省の家計調査によると、平成28年のデータでは日本の家庭の貯蓄額平均は1,820万円です(2人以上の家族がいる世帯)。
保有している資産の割合は以下の通りです。
定期性預金・・・39.9%(平均727万円)
通貨性預金・・・22.6%(平均412万円)
生命保険・・・20.8%(平均378万円)
有価証券・・・14.6%(平均216万円)
その他・・・2.1%(平均38万円)
日本の家庭で保有している資産において、1番多くの割合を占めているのはやはり現金です。
定期性預金、通貨性預金の割合を合わせると、資産全体の60%以上を占めています。
残りの4割は、投資信託や株式、債券などの有価証券というデータです。
言い換えると、日本の家庭は資産の6割を現金として保有し、4割を資産運用・投資に回しているということですね。
こうやって見ると、投資に回す資産の割合が以外と多いことが分かります。
家庭内で投資に回す資金の割合に悩んでいるという方がいれば、あくまで参考程度ですが上記のデータを参考にしても悪くないでしょう。
(参考:財務省統計局 家計調査 第5章 家計資産
http://www.stat.go.jp/data/kakei/family/05.html)
個人投資家が保有している有価証券の割合
では次は、日本証券業協会のデータを参考に見ていきます。
個人投資家が保有している有価証券の割合は以下のようになっています。
株式・・・75%
投資信託・・・53%
債権・・・22%
個人投資家が保有している有価証券は、圧倒的に株式の割合が多いです。
保有している株式の細かい種類を見てみましょう。
上場株式(国内)・・・92%
勤務先の従業員持株制度・・・8%
非上場株式(国内)・・・4%
上場株式(海外)・・・4%
非上場株式(海外)・・・2%
投資信託の細かい種類も確認してみましょう。
株式型投資信託・・・57%
海外投資信託・・・38%
債権型投資信託・・・32%
不動産投資信託・・・29%
上場投資信託(ETF)・・・10%
株式に関しては、国内の株式を多く保有している投資家が多いようです。
投資信託は株式型投資信託に投資しながらも、海外投資信託や債券型投資信託に資産を分散していることが分かります。
こちらのデータもあくまで平均的なデータですが、上記の保有方法が資産運用におけるオーソドックスな方法に近いということです。
(参考:個人投資家の証券投資に関する意識調査
http://www.jsda.or.jp/shiryo/chousa/kojn_isiki/files/20160905_ishikichousa.pdf)