老後はのんびり生活しようと思っていたのに…
老後にはこれまで現役世代に行けなかった海外旅行に行って、趣味の活動を続けながらのんびり暮らすといった夢を持っている人もいるでしょう。しかし現実は終身雇用制の見直しや退職金の撤廃、年金受給年齢の引き上げや減額など、あてにしていたものがあてにならなくなっています。老後に漠然とした不安を抱える人が多く、これからさらに問題は深刻化することが予想されます。老後破産に陥らないためにいつから老後資金の準備を始めるか、いくら準備するかを考えて行く必要があるでしょう。
老後資金準備として
現在唯一老後資金準備の柱として実行されているものには、退職金、そして企業年金などがあります。しかしこれも見直しなどでいつどうなるかわからない状況です。継続されれば定年退職まで一定の掛金やポイントが積み上がることで利息が付いて退職時に受け取ることができます。
退職金・企業年金をマネする方法で老後資金の準備を
個人が老後資産を準備する際には、退職金・企業年金の仕組みをマネすることが重要になります。できるだけ積立期間を長く持てるように早く始めるようにしましょう。そして毎月、もしくは賞与の際には給料の一定率分を積立額に設定して長期運用を続けるようにしましょう。長期で運用すれば複利効果が生じます。
増やすためには複利運用で継続することが大切です。そして自動積立で強制的に積み立てていける方法を実行しましょう。お金が余ったら積み立てるという方法ではつい別のことに使ってしまいがちでいつまでたっても貯まりません。
金額の目安は?
若い世代のうちは収入も少ないでしょうし、無理なく始めるためにまずは手取り金額の5~10%を目安にしましょう。長く継続することが大切なので、続けられる割合で始めることがポイントです。収入があがれば積立額も上げて行くようにしましょう。
インフレにも対応できる積立方法を
インフレはインフレーションを略した言葉で、物の値段が上がり続けることです。物価が上昇すればお金の価値も変動します。例えば2%の割合で物価上昇が続けば、今の50万円は30年後28万円程度の価値になってしまいます。現在100円で買うことができるパンは、20年後には150円や200円かもしれません。
自分の老後が何年度に訪れるのかによっても違いますが、老後資金を準備するためには、このインフレにも対応していくことを考えていく必要があります。で固定金利で積み立ててもインフレに対応はできません。景気が上がれば金利も上がるという利率変動する積み立て方法であればインフレにも対応できます。
老後資金の準備は早めにそして継続して
老後のための備えの基本は、できるだけ早く始めること、そして長く継続していくことです。また、老後を迎える年数までが長ければ長いほど将来のインフレについても検討していく必要があります。家族構成や生活環境などと合わせ考えながら自分がどのくらいの費用を準備しなくてはいけないかを検討していきましょう。