老後をどのように暮らしたいと考えるかによって、必要になる貯蓄額は変わってきます。
これまで長く働いて来た人にとって、老後はゆったりそしてのんびり過ごしたいと思うものです。
リタイア後は、ゆっくりと旅行を楽しんでみたり、もしくは趣味活動に励みたいなど、様々な夢や希望を持っていることと思います。
ではそのような夢も踏まえて、年金以外に貯蓄はいくらあれば希望する生活を送ることができるか考えてみます。
余暇を楽しむには余裕資金が必要
年金から入るお金の金額は決まっています。そこから生活費やその他出費を支払い、さらに余裕のある時間を過ごして楽しみたいというのであれば当然ある程度の資金が必要になります。
貯蓄をしていなかった場合はとりあえず生活を送れる程度の年金のみを確保することになります。
しかし年金だけでは足らないので、リタイア後も生活のために仕事を見つけなくてはいけなくなるでしょう。
贅沢しなくても良いからとりあえず生活できればいい!という場合でも、ある程度の貯蓄は必要になります。
生活にゆとりと潤いが欲しい場合は?
老後の生活資金は年金収入、そしてこれまでコツコツと貯めて来た貯蓄という場合少しゆとりを持った生活ができるでしょう。
年に1度は旅行に出かけたり、趣味の活動を楽しむなど優雅な老後を送ることは誰もが持つ夢ではないでしょう。
年金受給年齢である65歳から平均寿命といわれる80歳くらいまでの15年間、夫婦が生活するために必要な資金は、余裕を持たない場合でも100万円、少し余裕が欲しければ1千500万円、豪華な暮らしを望むなら5千万円は必要です。
いつが貯め時?貯金しやすい時期とは
退職して年金生活に入るのは65歳です。そこからの15年間はアクティブな活動期間、そして体調などを整えながら90歳を迎えることになるでしょう。
このように医学の進歩により平均寿命はどんどん延び、周りは高齢者ばかりという時代がやってきます。
高齢化社会に備えてどのタイミングで貯蓄を一気に増やせば良いかというと、それは子育てが終わったタイミングです。
子育てが独立したら家計が楽になった、と思わず財布の紐を緩めてしまいがちです。しかしこのタイミングこそが貯め時です。
これまで子供に必要だった教育費などはもう必要なくなりました。その分を貯蓄に回しましょう。
老後のために貯蓄するなら
老後には必ず使い時がやってきます。その時のために貯蓄を一気に増やす絶好のタイミングは意外にもリタイア前の50代です。
仮に住宅ローンの返済を行っている状況であれば、この史上最低金利の時に借り換えなどを検討してみましょう。生命保険も見直すことが必要です。
年齢を重ねると現役時代よりは生活にかかる費用は少ない傾向にありますが、物価の上昇などでお金の価値が下がるという心配がありますのでインフレに対応できる貯蓄方法も合わせて検討するようにすると良いでしょう。