個人年金のリスクとは?老後の備えとして活用する際の注意

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将来公的年金は大きく減額されるのか、最悪受け取ることができなくなるのではといった不安を感じる人は多く、老後の生活資金のために自分で個人年金などに加入する人も増えています。将来の老後の生活資金は自分で運用していくことが必要になっている状況の中で、元本がほとんど保証されるという特徴のある個人年金は注目を集めやすい保険商品です。しかしリスクが全くないわけではなく、どのような危険性があるのかを把握しておくことも必要です。

 

 

個人年金は元本割れすることも?

商品の性質上から、もしも満期を向かえる年齢の前に解約してしまうとほとんどのケースで元本割れしてしまいます。公的年金制度も厚生年金に関してはかなり多くの保険料を支払う必要がありますが、個人年金保険も年金として受け取ることができる額によっては高めの保険料を長期に渡って支払い続ける必要が出てきます。そのため万が一途中で継続できなくなった時に損をしてしまう可能性はあります。しかし元本保証という概念だけで考えれば、個人年金保険で運用すると返戻率を高く見込める可能性もあるので無理のない保険料で設定することがポイントとなります。

インフレに対するリスク

公的年金はその時の物価状況に合わせて支給額を変動させる物価スライド制が導入されています。将来大きなインフレが起きたとしても生活環境に見合った支給額を受け取ることができることになっています。しかし個人年金保険は保障額に合わせて毎年もしくは毎月支給されるという仕組みのため、受け取ることができる金額がある程度決まってしまっているので大きなインフレが起きた際に対応できません。

為替相場に対するリスク

さらに為替相場の変動に関しても注意が必要で、海外国債や外国株などで運用を計るタイプの個人年金保険は日本以外の国の状況でも年金額が左右されます。外貨建ての個人年金保険の場合、支払う保険料や年金原資が外貨となるため両替時に手数料が発生すること、保険料を支払っている時より年金受け取りの時に円高の際には円で受け取ると元本割れする可能性があります。

個人年金は極度のインフレに対して無防備

老後資金を個人で準備するために個人年金で積み立てていくと、年末調整や確定申告の際に生命保険料控除などの対象となるといった魅力的な制度を活用することもできます。ただし途中で解約した際に元本割れしてしまうというリスク、インフレや為替相場に対してのリスクが潜んでいることは理解しておきましょう。特にインフレや為替相場に対してのリスクは、個人で調整して回避できる部分ではありませんので状況を注意しながら見守る必要性も出てきます。

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