貯金とはお金を貯めること、そして貯めたお金のことを指しますが、運用などで増やすのではなくお金を保管するという意味合いが強いでしょう。銀行などに預金するということも貯金の方法としてあげられます。ただし金融機関などで使われる預金と貯金は違いがあり、預金は銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫などに預けたお金で、貯金はゆうちょ銀行、JAバンクなどに預けたお金のことを指します。一方貯蓄とは金融資産の総称で、株式、投資信託、不動産投資などや保険、個人年金など資産全体を指した言葉です。投資商品は元本を割るリスクもありますがリターンを得られるメリットもあります。
貯金と貯蓄どちらを目指す?
日本ではリスクを嫌う傾向が強いため、金融機関でお金を貯めるという方法を実践する人が多いです。しかしただ単に貯金をしていても、将来の物価上昇の際にはお金の価値は相対的に低下するため対応できなくなります。金融資産を全て貯金するのではなく、株式や投資信託、保険など運用していくことも必要です。
どう運用して行けば良い?
いざ資産運用して貯蓄しようと思っても、貯金しているお金をどう運用すれば一番良いのか迷うかもしれません。運用は人それぞれ資産状況によってどの方法が適するか違いがありますので、まずは手元の運用に回せる資金を3種類に分類してみましょう。
・いつでも使える流動性資金
生活費などいつでも使うことができる資金として確保しておくお金です。
・近い将来使う安定性資金
例えば子供の教育資金やマイホームの頭金など、5年~10年の間で使う予定がある資金として中期で運用できる資金です。
・老後資金としての収益性資金
長期運用するお金で、将来自分が老後を迎えた際の資金として時間をかけて運用する資金です。貯金は分散して運用するとどのタイミングで使えば良いかわかりやすくなりますし、いざお金が必要になった時に一度に全て無くなることを防げます。
まずは少額投資から
貯金をずっとしていた人がいきなり資産運用といってもなかなか手が出ないものですが、少額からの投資であれば安心して始めることができます。例えば積立投資信託であれば運用のプロに任せることができ、1万円程度から手軽に始めることも可能です。10万円の少額資産運用にも適した商品と言えますので、株式より選びやすい投資方法だと言えるでしょう。他にも上場投資信託(ETF)や定期外貨取引などがあり、同じく少額から始めることができます。
貯金から貯蓄へのシフトを
必要になる資金として貯金をすることは大切ですが、ただお金を預けて保管しておくだけでは増えることはなく将来のインフレなどに対応できません。全てを貯金しておくのではなく、貯蓄という方向へシフトしていくように検討して行きましょう。資産運用によって資金を増やすことができれば、老後資金もしっかりと確保することができるでしょう。