投資信託での「リスク」は投資信託の値動きの幅が「リスク」です。投資信託のリスクは「標準偏差」という指標で測定することも可能で、値動きが大きくなれば値段が良くなる可能性も逆に悪くなる可能性も高くなります。値動きが小さくなれば良い値や悪い値は付きにくくなりますので、リスクの高い資産ほどリターン(収益)は期待できるという傾向にあると言えます。
株式と債券の値動きの違い
日本や外国の債券よりも日本や外国の株式のほうが値動きの幅は大きく、同じ債券でも日本債券よりも外国債券のほうがさらに値動きの幅は大きくなります。株式や債券は市場で売買されているため値段は常に変動していきます。債券投資は満期日に戻る元本や利子がほぼ約束されている状況のため比較的安定した値動きです。株式投資は元本が必ず戻ってくるという保証がないため、債券よりも値動きが大きくなります。
リスクとリターンの組み合せはどのような選択が良い?
リスクとリターンをどのように組み合わせていくかについて考える前に、まずは自分が負担できるリスクはどのくらいかを考えてみましょう。低いリスクと高いリターンが望ましいですが、その状況に近づくためは資産配分と購入方法を検討する必要があります。リスクを軽減してリターンを得るためには次のような方法を実践してみると良いでしょう。
・資産を分散することによりリスクを軽減
1つの資産にまとめて投資するのではなく、値動きの異なる資産に分散して投資することでリスクが分散され安定性が高まります。投資信託は株式や債券に投資することになりますが、一般的に株式と債券は反対の動きをする傾向があるため債券が不調なら株式が好調、株式が不調なら債券は好調になります。このような値動きの異なる資産への投資の組み合わせで購入するで、1つの資産が値下がりしてももう1つの資産は値上がりするという状況を確保することができます。
・長期保有によりリスクを軽減
一時的な要因で値が変動してしまいますが、長期間で見た場合には時間あたりのリスクは小さくなります。長期的に投資を行うことにより、短期的に値が変動することで得る収益ではなく大きなうねりからの収益を得ることが可能になります。
ドルコスト平均法の活用を
値動きのある商品に投資を考えるには、安い時に買い高い時に売ることが必要です。しかしその判断はなかなか困難ですので、リスクを抑えてリターンを得るための手段として「ドルコスト平均法」を実施することが望ましいと言えます。ドルコスト平均法は一定時期に一定金額を積み立てていく方法で、安い時には多く買い高い時には少なく買うことができます。値の上下に関係なく一定金額を継続的に買い続けることによって、高い時に買い過ぎることや安い時に買い損ねるというリスクを回避します。
投資信託でリターンを得るために
投資信託は少額から投資が可能なため、最近注目されつつある投資方法です。その中で必要なのは分散して長期的に継続して投資を続けるということ。リスクを抑えてリターンを得ることにより、低いリスクで高いリターンという最適な状況に近づくことができるでしょう。