公的年金制度に対して、誰もが将来不安だと感じている中で、利回りの高さが特徴の外貨建て個人年金保険が注目されてきています。
将来的に超高齢化社会を迎えると、年金を受け取る高齢者は増えても保険料を支払う現役世代は減少していきます。
公的年金制度を支える財源が不足することは目に見えていますので、老後のための資金は自身で準備していくことが必要です。
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今後はどのような運用方法が注目される?
しかし超低金利という現状の中で、預貯金に貯金しても増えることはありません。保険商品にも養老保険など貯蓄タイプの保険はありますが利率や返戻率は魅力的と言える状態ではありません。
そこで注目されている保険商品に個人年金保険があります。保険料を長期で運用し、年金として受け取ることが目的のこちらも貯蓄性の高い保険商品です。
さらにドル建てになると利回りが高くなる
個人年金保険でも円建てのものではなく、米ドルなど外貨建てのものになると利回りが高くなります。
個人年金保険は長期間運用することになりますので、利回り差がたとえわずかでも受取額に大きな影響を与えることになります。
ドル建てなら分散投資が可能に
円ではなくドルで将来の年金を確保していくことは、分散投資をしていることになります。将来予想される円安やインフレ。ドルを保有することで円安やインフレのリスクヘッジをして備えることができます。
終身年金なら長生きリスクにも対応可能
確定年金ではなく終身年金を選択した場合には、長生きした時にも安心です。確定年金は年金の受け取り期間が10年というように限定されますが、終身年金なら生きている限りずっと受け取ることができます。
日本は長寿国で平均寿命も年々伸びている状況です。この先の長生きリスクに備えるという意味でも個人年金保険はとても有効です。
ドル建て個人年金保険のデメリットは?
運用がドルなど外貨の場合には、為替相場の変動による影響を受けるということは理解しておきましょう。
支払時点の為替相場で円換算した場合、年金支払総額や死亡給付金額などが払込保険料総額を下回り損失が出る可能性があります。
また、保険料からは契約の締結時や維持にかかる費用などが差し引かれ、それらを除いた分が運用されていきますが、契約後も定期的に費用が控除されていきます。
年金支払期間中も年金管理費がかかりますし、外貨の取り扱い費用がかかる場合もありますのでその点は理解しておくことが必要です。
ドル建て個人年金保険で将来の備えを考えるなら
円ではなくドルで保有していくことには、メリットもあればデメリットもあります。
ただしドル建てでも個人年金保険ですので、要件を満たすことで年末調整や確定申告の時の生命保険料控除のうち個人年金保険料控除の対象になります。所得税の節税対策も同時にできますので、保険を上手に活用するようにしましょう。