投資信託で運用している場合、現在利益が出ているのかが気になるところです。しかし基準価額がいくらになれば、利益が出ていることになるのでしょう。
基準価額だけで確認できる？
分配金が支払われると基準価額は下がりますので、利益が正確に出ているかは基準価額だけで確認できません。
ただし利益が出ているかは、基準価額と受取った分配金の額で大まかにですが確認することができます。
大まかに利益を確認するには？
現在の基準価額と購入後に受取った1万口（もしくは1口）あたりの分配金総額が、買った時の基準価額よりも大きければ利益が出ていることになります。逆に買った時の基準価額よりも小さい場合には損失が出ていることをあらわします。
ただしこれは大まかに利益を確認する方法ですので、ここに販売手数料や信託財産留保額といった費用や、分配金を再投資した際の複利部分、税金などが考慮されると金額が変動しますので注意しましょう。
・基準価額とは？
投資信託が投資している株式や債券などの全ての資産を毎日の時価で評価し、株式の配当や利息などの収入を加え、手数料などの費用を差し引きます。さらに投資信託全体の口数で割って投資信託1口当たりの価額を算出しますが、これが基準価額です。
・分配金総額の確認方法
分配金の総額を確認したい時には、月報や運用報告書、もしくは運用会社などのホームページで過去にいくらの分配金が出ているか確認することができます。
投資信託の現在価値の確認方法
投資信託の現在価値は、基準価額と保有している投資信託の保有口数で求めることが可能です。それによって利益が出ているかを確認することができます。
また、運用会社や評価会社のインターネットホームページ上でのポートフォリオ管理ツールを利用することでも確認できます。
他にも販売会社から郵送される取引残高報告書でも確認できます。取引残高報告書で報告書作成時の資産の現在価値を知ることが可能です。
ただしその内容は正確ですが、作成されて郵便で実際に手元に届くまで時間のロスがあるため、最新の情報ではありません。
投資信託の利益を確認したいなら
投資信託は投資家から投資資金を集め、運用会社が株や債券などに投資を行って得た利益を分配するという仕組みになっています。そのため何に投資をするか、商品によって運用成績は異なります。
投資信託で今儲けているかについては、大まかですが確認することができます。気になる場合には先に述べた方法で確認してみましょう。
なお、投資信託で得た利益に対しては、通常の収入と同様に税金が課税されます。源泉徴収ありの投資信託の場合には、利益分に対して20％が自動的に源泉徴収されますので知っておくと良いでしょう。
