投資信託で投資・運用していると、相場の調子が良ければ安心というわけではなく、かえって将来調子が悪くなったらどうなるのかと不安になることもあるでしょう。
もし積み立ててきた投資信託が、将来基準価額がマイナスになったらと不安になったことはないでしょうか。
老後に投資信託の基準価額が下がったら…
毎月の給料から老後に備えて、株価指数と同じ値動きをするインデックス投資信託で積立投資を行っている人もいるでしょう。
相場に惑わされることなく、積立投資を実施していくことで将来の老後資金の備えとして検討できる運用方法の1つですが、相場が好調の場合には含み益などが出て安心です。
しかしいざ老後を迎えたタイミングが最悪の不況の真っ只中で、基準価額が下がっていたらどうなるのでしょう。
どの投資にもリスクは存在する
全額でなくても利益確定しておいた方が良いのかと考えることもあるかもしれません。しかしインデックス投資信託は、長期で積立するからこそ複利で運用できる効力を発揮できます。
インデックス投資信託もどの投資にも、不確実性というリスクは存在しています。相場の底辺や天井が分かるなら何も不安を感じることはないでしょうが、それは誰にもわかりません。そのため世界経済の成長に乗っていくという考え方がインデックス投資信託の考え方です。
リタイアを迎えて取り崩ししたい時に大暴落したとしても、経済成長が長期的に止まらないのであれば暴落時にはリバランスしながら取り崩して経済の回復を待つしかありません。
取り崩しても資産が減らない可能性もある?
例えば国内株、国内債券、外国株、新興国株を同額ずつ保有している状況の場合、リーマンショックのような大暴落が来た場合には安全資産の割合が高くなります。
新興国株などは総崩れで壊滅してしまい資産の比率がいびつになるので、安全資産を売却して新興国株を買い増し、老後数十年運用を続けながら取り崩していくという形を取るという方法もあります。
その後数年後には新興国も含め先進各国の株価も戻ると考えた場合、取り崩したのに資産はそれほど減らなかったという形に残るとも考えられます。
現在保有している投資信託について再度確認してみること
将来の株価の先行きに予測は付きませんが、世界全体の成長にゆっくりと乗っかって資産を増やすことが大切です。
投資自体が合理的かどうかは、それぞれが将来をどのように考えるかで異なってくると言えるでしょう。
リスク許容度が許容範囲にあるのなら、暴落の恐怖も感じなくなるでしょうから現在保有している投資信託について再度確認してみることも必要です。