投資信託は国内外の株式や債券、不動産など、様々な資産に投資をします。そのため2017年でそれらの資産がどのような動きを見せるのか、世界の現状など踏まえて今後の市場を予測してみるようにしましょう。
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デフレ脱却・インフレ期待の回復は必須!
日本がリーマンショックから回復するには、デフレから脱却すること、インフレ期待の回復が必要不可欠だと考えられています。
2014年には雇用の回復、2015年後半には賃金上昇ペースの拡大、そしてインフレ期待の回復が進んだようにも見えましたが、2016年に入ると原油価格の下落などがあり、結局インフレ期待の回復はさほど進展していません。
2017年はついにデフレから脱却できる?
2017年にいよいよ世界的にデフレからの脱却が期待できるのではと言われています。リードを取るのは米国で、雇用や賃金の上昇、経営者による設備投資などが拡大されることが本格化されるのではと考えられています。
インフレ期待が高まっていけば、企業は、雇用や在庫、生産、設備投資を増やすことを検討することになります。消費もそれに伴い拡大されていくことが期待できます。
財政政策の拡大に期待大
米国では2015年12月に続いて2016年12月にも利上げという状況で、インフレ期待が高まっています。
これまで金融緩和だけでインフレ期待を検討していましたが、思うように進まなかったことから日本や欧州では財政政策の拡大に期待がされています。
・債券の今後は?
債券は今後利回りが高くなればトータルリターンが悪化することは限定的と考えられます。金利の高い通貨の債券を保有すれば、為替変動をカバーできる債券投資のチャンスも増えると考えられます。
・一方の株式は?
金利水準が急には上がらない環境の中で、利益成長期待が強まる業種や企業に対する関心が高まると考えられます。インフレ期待が上昇した場合には、企業の利益成長や売上への期待は高まります。金融緩和に依存してきた株式相場よりも高いリターンが期待できるでしょう。
新興国や資源国新興国への回復の拡がり
先進国を中心とした消費の回復は世界の需要が回復することでもあります。そのため新興国や資源国にとって悪い話ではないでしょう。中国やインドなど、生産を受け持つ新興国の場合には先進国向けの受注が増えることが期待されていきます。
今後は資源への需要も伸びて石油価格等も安定し易くなると考えられます。資源価格が上昇したからといって、資源国の経済成長が一気に高まるとは考えにくいのですが、資源国の信用度が高くなることで生産活動は活発化します。
資源価格が低迷していたことで調整を必要としていた国などにはチャンスが訪れると考えられるでしょう。
投資対象の現状と予想による選択を
投資信託は国内外、株式や債券、不動産、その他資産など、投資対象が商品によって様々です。そのためどのような資産に対して主に投資しているかは、どの投資信託を選ぶかの基準となります。
そのため今の経済状況は株式など市場の状況を把握した上で、今後を予想しながら選ぶようにすると良いでしょう。