投資信託などで受け取ることができる分配金ですが、この分配金は再度同じ投資信託に投資をするという再投資に回したほうが得なのでしょうか。
例えば購入した商品の価額が大きく下落し、損切りする必要性を迫られた場合には月々の分配金を受け取っていることで損を抑えることがある程度はできた可能性があります。
分配金の利回り換算は、例えば外債に投資する投資信託の場合で5~7%程度であることもあり、利回りが魅力とも言えます。
どちらを選ぶべきか、自分の状況や投資信託をどう運用していきたいかなどで検討していくようにしましょう。
分配金を受け取るということ
分配金を受け取れば元本を取り崩すことになりますので、運用資産の目減りは利益を減らすことになります。
さらに受け取れば税金が発生しますので、長期的に考えた場合には受け取らずに運用を続けた方が効率的な投資だと言えるでしょう。そして常に一定的な支給があるとは限らないとことも理解しておく必要があります。
再投資可能な毎月決算型の投資信託
毎月決算型の投資信託は投資金額に対しての分配金の割合が高く、年金の足しや生活資金の一部として毎月分配金を受け取りたいという人に魅力の商品です。
ただし若い現役世代である20代や30代の人たちが分配金を受け取るのはおすすめできません。
分配金を受け取れば基準価額は下がりますので、例えば老後資金の備えとして長期投資を考えた場合には分配金を受け取る投資信託は最適な投資方法とは言い難いところです。
ただし利回りを考えた場合には毎月決算型の投資信託などは魅力が高いため、購入するのであれば分配金を再投資するという方法で購入したほうが良いでしょう。
分配金の再投資は複利効果を得ることが可能
分配金の再投資によって利息が利息を生むという複利効果を得ることが可能になります。そのため分配金を受け取ってしまうよりも投資に回した方が運用成果は良くなります。
複利効果は長期投資で効果を得ることができますし、分配金は課税対象ですので長期で見た場合には分配金を出さない投資信託の方がリターンは高くなるでしょう。
投資信託で分配金を受け取らずに長期投資の効果を得る場合には、運用を任せるファンドマネージャーの方針が長期投資であることや、分配金を出さない投資信託を選ぶことで投資の効率を高めることができるでしょう。
分配金の必要性を考えること
年金の足しなどで分配金を活用するのであれば、毎月でも受け取ることができる時は受け取ったほうが良い場合もあります。
しかし比較的若い世代の人が長期運用を行う目的で投資している場合には、複利効果や税金などの発生などの部分から見て受け取らないという選択のほうが好ましいでしょう。
分配金を受け取れば基準価額を下げ資産の取り崩しになることも理解しておきましょう。