将来必要な資金のためにと資産づくりを検討する人も多いでしょうが、そのためにはまず自分のライフプランを考えることから始めましょう。自分や家族がどのようにこの先過ごすか、夢や目標を明確にしていきます。
就職、結婚、出産、住宅購入、子供の大学入学、そして老後など、ライフイベントを迎えるにあたりどのくらいのお金が必要か、いつまでにいくら準備していくべきかを考えていくことが大切です。
貯蓄と投資は異なる?
貯蓄も投資も将来に向けた資産づくりのために行うことです。しかしこの2つは同じではありません。
貯蓄は将来必要なお金を蓄えることで、安全性や確実性を備えています。元本割れの危険性を回避するなら貯蓄という方法を選ぶことになります。
投資は資産を投下し、それによって得ることができる成果を期待することです。投資の成果は期待するもので確実なものではありませんが、貯蓄よりも高い収益を得ることができる可能性はあります。
それぞれの金融商品の特徴
貯蓄や投資のための金融商品には様々なものがあります。
流動性の高い普通預金や貯蓄預金であれば、必要な時にすぐにお金を引き出すことができます。
定期預金や個人向け国債などは、一定期間は現金化することはできません。しかし普通預金等より利率が高い定期性商品だと言えるでしょう。
株式や投資信託などは市場の動向次第で価格が変わる「価格変動商品」ですが、他にも外貨預金や外国投資信託など外国通貨で取引を行う「外貨建て金融商品」もあります。
金融商品の3つの要素
金融商品には、元本や利子の支払いの確実性である「安全性」、期待される収益である「収益性」、現金化しやすいかどうかの「流動性」といった要素があります。
しかしこのいずれの要素全てが優れた商品はありませんので、金融商品を選ぶ際にはこの3つの要素のどれを重視するかを考えましょう。
それぞれ金融商品ごとの特徴を活かせるように、バランスの良い配分を考えて組み合わせて保有すると良いでしょう。
リスクとリターンを上手く配分して選択すること
なお、どのような金融商品にも必ずリスクはあります。金融の世界でのリスクは、不確実性を指しますので、期待した収益が予想を外れる可能性のことです。
リスクが低いとリターンも低くなりますが、リスクが高ければリターンも高く望めます。安全性を重視するならリスクが少ない金融商品を選択することになりますが、お金を増やしていきたいのであれば適しません。
1つの金融商品だけにまとめて貯蓄や投資を行うのではなく、リスクに対する考え方もあわせながら色々な金融商品を組み合わせて選ぶようにしましょう。