ドル建て日経平均株価は、日経平均株価をドル換算した株価指数です。日本株をドル建て資産として保有する外国人投資家は、ドル建て換算した日経平均株価を重要視しています。
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日本の株式の主役とは?
日本の株式市場の主役は日本人だと思っているかもしれませんが、実は日本の個人投資家や機関投資家ではなく、外国人投資家です。
外国人投資家が行う運用スタイルは、年金資金や投資信託、ヘッジファンドなど様々です。中長期運用を基本とした年金資金、短期で大規模売買を行うための空売りを仕掛けることやデリバティブ商品との組み合わせなどの売買といったヘッジファンドなど、色々です。
日本人投資家にはドル建て日経平均は関係ない?
日本人投資家は円建てで損益を考えるため、ドル建てで考えなくても良いと思うかもしれません。しかし日本株については外国人投資家が保有している比率が高いため、ドル建て日経平均株価についても確認することは投資をする上で重要です。
外国人投資家の意識に注目する
日本株は外国人投資家による売買でたびたび相場が大きく変動します。日本人投資家が日本株を保有することは少ない理由としては、そもそも株式や投資信託を資産として保有しない傾向が強いことがあげられます。
日本株は外国人の売買で動くことが多いのは、外国人の個人が株式や投資信託を資産として保有することが多い傾向にあるからでしょう。
そのため株式の相場を見る上では、外国人投資家が意識する日経平均株価の節目価格などは把握しておきましょう。どこからが外国人投資家の買いやすい水準かなどを判断する材料にすることができます。
外国人比率が高い銘柄を手がける時にも確認するようにしましょう。節目価格を意識して個別銘柄についても購入してくる可能性があります。
ドル建てを把握してこそ日経平均株価を把握できる?
日経平均は、円建てチャートとドル建てチャートでは全く違う状態になっていますが、ドル建て日経平均株価は海外投資家から見る本当の姿と言えます。
円相場がこの先一段安となった場合には、日経平均の上げ幅も大きくなり、ドル建て日経平均の姿へと近づいて行くでしょう。
外国人投資家は手持ちのドルを円に転換し、日本株へ投資することが一般的です。投資を終了する時には、日本株を売り再度ドルに転換します。
このような理由から、ドル建て日経平均のリターンが外国人投資家にとっては大切です。円安になるとドル建て日経平均は下がる傾向にあります。
外国人投資家の動きに注目するために
株式市場の主役とも言える外国人投資家が、日本の株式市場についてどのような見解をもっているかを知るためにも、ドル建ての日経平均株価はチェックしておくようにしましょう。