セミナーでのトラブルに巻き込まれないために
新社会人に多いトラブルが新卒者向けのセミナーなどに誘われて参加したら怪しい勧誘に遭遇したというケースです。これから勉強する必要のある新社会人にとって、積極的にビジネスセミナーに参加することは、仕事に対する考え方や起業に向けての方向などを知る良い機会でしょう。
しかしいざ参加してみると、自分が別の会員を紹介し商品を購入すると自分の利益が増えるという仕組みの説明が行われるセミナーだったというケースがあります。商品等の販売員として勧誘し、次の販売員を勧誘すれば収入を得られるという販売組織を連鎖的に拡大することを目的とした連鎖販売取引(ネットワークビジネス・マルチ商法)の勧誘には十分に注意してください。
言葉巧みなワナにはまらないこと
勧誘者や統括者、一般連鎖販売業者は連鎖販売取引へ勧誘する場合には、特定商取引法で相手に氏名や名称、商品の種類などの明示、そして特定の負担を伴う商品販売の勧誘目的であることを告げなくてはいけないことになっています。単なる講演会やセミナーと思って参加したのに会場で言葉巧みに勧誘されてしまい契約締結してしまうということにならないようにしましょう。
必ず儲かるという話はない
悪質なものになると入会すれば必ず成功して儲かるという話を持ちかけてくる場合があります。販売にはリスクがツキモノですので、必ずということは存在しません。勧誘に対して不実の内容を告げられたり、故意に事実を告げないといった場合などによる誤認での契約申込みや承諾の意思表示については、もしもクーリングオフ期間を過ぎた場合でも取り消すことが可能です。
注意したい自己啓発セミナーの種類
正しい自己啓発は仕事の能力を向上させ、人間関係を豊かにする哲学、技術や考え方を学ぶことができます。しかし中にはセミナーの教えが絶対必要と考えさせる洗脳に似たセミナーも存在します。数千円から数万円程度の導入セミナーを開催し、そしてその中で高額なセミナーを販売します。継続的に高額なセミナーへ勧誘することで利益を得ているのです。
実生活に役立つセミナーとは?
悪徳なセミナーと違って実生活に役立つセミナーは、専門分野での知識や実績が豊かな講師が教えるものがほとんどです。そして主催しているのも民間の会社であったり、地方自治体などの公共機関が一般の人に向けて提供しているセミナーなどもあります。そういったセミナーであれば無理な勧誘が行われることはありません。
セミナーに参加する際に確認しておきたいこと
数々行われているセミナーの中で、まず誰が主催しているものかという確認は必ずしておきましょう。そして参加するために費用が必要な場合は、その料金設定は適切な金額になっているのか、参加目的が明確で内容と合っているのかも確認する必要があります。さらに確認しておきたいのはこれまで参加した人の声です。