個人年金保険は老後のために個人で年金を蓄える私的年金ですが、銀行で預金するより高い利息が期待でき所得税と住民税で控除制度があるなど節税対策にも利用できます。
個人年金保険を検討する際にはまずなるべく返戻率の高いところでと考えるでしょうが、保険料払込期間満了までの年数によって返戻率も差が出てきます。
30代と50代では30代のほうが返戻率は高くなることを理解しておきましょう。
個人年金保険の種類
個人年金保険は年金の受け取り方や仕組みなどで様々な種類があります。
どの個人年金保険が良いかは人それぞれですが、特徴をしっかりと理解しておくようにしましょう。
・確定年金
一定期間で確実に年金を受け取ることができる年金で、5、10、15年など何年に渡って年金を受け取るかを選択します。
・終身年金
生存している期間中は終身的に受け取れるタイプの年金で、長生きリスクが高まる現代に対応できる形だと言えるます。
ただし早期に亡くなったしまった場合には、支払った保険料の総額より受け取ることができる年金額が少なくなるかもしれません。
中には保証期間付きの終身年金もありますので、その場合は一定期間のみ確定年金と同様に年金を受け取ることができます。
・変額年金
投資信託で運用する個人年金で、払込済み保険料が特別勘定で運用されるため運用実績に応じて将来受け取ることができる年金額や解約返戻金、死亡保険金などが変動していくとく特徴があります。
インフレに対応できる個人年金
外貨建てになっている個人年金であれば日本円と比較した際に高い金利で運用ができます。
返戻率などが気になる場合には、米ドルや豪ドル建ての年金にも目を向けてみるのも悪くありません。
仮に年金受取時期が円高で損になりそうな場合には、払い込み期間の延長により円安の時期まで待つことや、外貨のまま受け取ることができるようになっている商品もあります。
プラスアルファの部分に目を向けてみる
どこの個人年金保険が一番良いかを検討する前に、まず個人年金保険には税金の優遇措置があり、支払い額に応じて所得税と住民税が割り引かれて条件次第では10%を超える利回り効果になるということを理解しておきましょう。
そしてクレジットカード払いが使える場合にはポイントを貯める効果もあるといったプラスアルファの部分にも目を向けてみましょう。
個人年金保険を検討するなら
個人年金保険は様々な保険会社が提供しているので、加入年齢や支払開始年齢などで返戻率も変わってきます。
どこの個人年金保険も銀行に預金するよりも利率が高く、将来的に老後の資金として確実に貯めて行くことができます。
そのため返戻率だけにこだわるのではなく、各個人年金保険の商品の特徴などに着目してみるようにすると良いでしょう。
また、税金などの優遇措置もありますので老後資金の備えとして検討してみると良いでしょう。