個人年金保険といっても様々な種類があり、どのような選び方をすれば良いかわからないという人もいると思います。
そのため項目によって種類を分類して考えることで、自分が求めている部分に合わせた個人年金保険を選ぶことができるでしょう。
保険料の支払いの違いで選ぶ方法
保険の支払い方法は、月払、半年払、年払といった保険料を分けて支払う方法と、まとめて一度に支払う一時払という方法があります。
また、いくらの年金を受取るかによって保険料を決定する「年金建」という方法、そして毎月1万円など先に保険料を決めて何歳からいつまで支払うかによって年金額が決定する「保険料建」という方法があります。
抱えるリスクの種類で選ぶ方法
年金保険には、外貨建と変額型という種類のものもあります。外貨建は米ドルや豪ドルなど、外国通貨で払った保険料を保険会社が運用していき、年金額も外貨で確定するものが一般的です。そのため為替変動リスクがある商品です。
変額型は保険料を特別勘定で運用し、運用の成果によって受取ることができる年金額が変わります。そのため価格変動リスクがあります。
年金の受取方法で選ぶ方法
年金の受取方法の代表的なものに、終身年金と確定年金があります。
終身年金なら死亡するまで年金を受取ることができますので、長生きすればするほど多く年金を受取ることができます。
年金の受取開始から例えば10年など、一定期間内で死亡した場合でも受取る保証がある保証期間付終身年金が一般的です。
確定年金の場合には、年金の受取開始から生死に関係なく5年、10年、15年というように一定期間受取ることができます。
銀行預金よりは良いけれど…
個人年金保険は20~30年など、長期に渡り保険料を支払っていくことが必要です。
ただし現在は個人年金保険の貯蓄性を判断する予定利率や積立利率が低く、貯蓄性という観点から見ると銀行預金よりは良くても実際それほど有利ではありません。
保険料を支払い続ける期間が長期間になることを考えると、投資信託で積立てていったほうが良い可能性があります。
個人年金保険だけで備えることは困難?
個人年金保険に加入することを検討する場合には、毎月1万円など金額を決めて積立てていける保険料建を検討してみてはいかがでしょうか。さらに円建よりも外貨建の個人年金保険を選択したほうが、為替変動リスクはあるものの将来のインフレには対応できるでしょう。
年金の受取開始の年齢も、今後年金受給年齢がさらに引き上がる可能性を考えると、65歳よりも後でも良いでしょう。ただしあまり遅く設定しすぎると、年金が必要な時期に受取れない可能性もあります。
老後資金のために個人年金保険で備えることも必要でしょう。ただし個人年金保険だけで備えることは難しいため、資金作りの手段の1つとして考えるようにし、他の金融商品なども検討することが必要です。