これって詐欺?どこで判断すれば良い?
どのような商売でも自社の利益のみを追求する悪質業者がいるのは事実です。見分け方は困難で、実際詐欺に合ったという話も耳にします。不動産市場は超売り手市場ですので損切しようと考える人も多いかもしれません。相続税等が改定されたことで地主に対しての業者の攻撃も加速しつつあります。
サクラをつかった購買欲の煽り
一切販売活動を行わない善良なセミナーも存在しますが、不動産投資セミナーを投資物件の販売目的で行う業者もいます。特に20~30名程度が参加するセミナーでは緊張感のある雰囲気になりやすいところもあるため、業者側があらかじめサクラを仕込んでおき販売に直結しそうな質問を行います。サクラの存在で会場の緊張感がほぐれ、参加しようという雰囲気になるでしょう。事前に参加者の年収や企業名などヒアリングしているセミナーでは、どの人物をターゲットにするのか決めており購買欲を煽るといったことが行われます。
不動産投資セミナーの評判や口コミ
インターネットが普及したことでセミナー参加者収集が簡単になりましたが、集めやすくなった反面、セミナーの質が低ければ口コミサイトなどにすぐに悪評を書かれてしまうかもしれません。
有料と無料、どっちのセミナーが信用できる?
セミナーには有料のものと無料のものがあります。無料で情報を得ることができるセミナーは開催するだけで会場費、人件費、その他経費が発生しています。氏名、勤務先名、年収、物件購入についての意思、過去の不動産投資経験といった個人情報を求められることになります。セミナー終了後のアンケート形式で回答するという形になっています。有料セミナーの場合は参加費用が発生しますが、参加費に見合う質の高い内容であることが多く、セミナー終了後に営業されるといったことがないという特徴もあります。
無料でも有料でも参加する前に確認しておきたいのは、参加したいセミナーの主催者の実績、その主催者が以前に開催したセミナーの評判です。本当に実績がある講師のセミナーなら費用がかかったとしても参加する価値があるでしょう。そしてセミナーは初歩的な知識を得る場ではなく知識の応用をする場であるということを認識して参加しましょう。
冷静な目と耳で判断を
多くの不動産投資家は年金に少しプラスするという考え方で実践しており、儲かる儲からないというよりは少しの贅沢をという感覚で行う人が多いのが現状です。不動産投資は物件を購入してインカムゲインを得る、そして最後に売却するといったトータルで考えた場合に成功か失敗かが分かる投資方法であるということを認識して行うようにしましょう。とても過熱した市場であることから悪徳業者が目を付けやすい市場でもあり、投資は自己責任という言葉のもとで失敗を誘発させるといったことも見られます。事前に主催者の評判や実績などを確認してから参加することをお勧めします。