間もなく老後を迎える世代となって、改めて老後準備ができていないことに焦りを感じている人もいるかもしれません。
例えば老後の資産形成の1つとして個人年金保険などがありますが、種類や特徴が色々あるので自分の年齢やライフプランなどに合わせて検討していくことが必要です。
個人年金保険に加入するならなるべく若い年齢からのほうが得ですが、40代や50代の人でも加入して老後の資産形成の1つとして活用することは可能です。
ただし資産形成に個人年金保険を活用するなら、種類ごとの個人年金保険の特徴を理解し自分に合ったタイプのものを選ぶようにしましょう。
事前に受給年金額がわかる確定年金
確定年金は一般的な個人年金保険ですが、メリットとして加入時に受取ることができる年金総額が確定することです。
10年確定年金に加入した場合の受取年金総額は年金額×10年分ですので、前もって受取る金額がわかることから将来設計がしやすいでしょう。
また、年金受給期間中加入者が亡くなった場合の残った年金については遺族が受取ることが可能ですので無駄がありません。
さらに年金の受取りを満60歳になってからに設定し、受給期間も10年以上の場合など、一定要件を満たす場合には個人年金保険料控除を受けることが可能です。
生きていればずっと受け取れる終身年金
終身年金は生きていれば一生涯年金を受取ることができるため、長生きすれば多くの年金を受取ることが可能です。
ただし年金受給が開始されて間もなく加入者が亡くなってしまった場合、支払保険料総額より少ない年金金額の受給で終わる可能性がありますし、終身的に年金受給が可能となる点から支払保険料の金額が高めの傾向にあります。
個人年金保険料控除については、確定年金と同様に一定要件を満たすことで受けることができます。
投資性が強い変額年金
株式や債券などで資産運用し、その成果によって受給できる年金額が変わるタイプの個人年金保険です。
運用実績次第では受取る年金額が大幅に増える可能性があるため、将来のインフレリスクにも対応できます。
しかし運用次第という部分から、年金原資が払込保険料を下回る可能性も否定できず、投資性が強い部分を理解した上で加入することが必要です。
高利回りが期待できる外貨建て年金
保険料の支払いと将来受取る年金は、米ドルやユーロといった外資によって行われる個人年金保険です。
円に比べて外貨は利率が良いことから利回りが高く長期運用で受取る金額が増える可能性もあります。ただし為替相場の影響を受けることで、外貨から円に交換した時の金額に注意することが必要です。
資産形成に個人年金保険を活用するなら
個人年金保険にも色々な種類があり、その特徴を理解しておかなければ老後の資産形成に役立てることはできません。
もし老後に不安を感じている場合、自分のライフプランに合ったタイプの個人年金保険を選ぶようにしましょう。