老後資金への備えのために、資産形成や資産運用が重視されていますが、この2つは似ていますが実は異なります。どのように違いがあるのかを理解しておきましょう。
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資産形成は積み上げていくこと
資産形成は文字通り、資産を作り上げていくことを意味します。何もない状態から少しずつ積み上げていって資産を作り上げていくことで、資産運用をする前段階と言えるでしょう。
大切なのは最終価格なので、積み上げていく間の価格変動よりも積み上げた量が重要になります。最終的な実績は、積み上げた量を最終価格で掛けた金額になるでしょう。
資産運用は増やすこと
資産運用も文字通り資産を運用することですが、資産がなければ当然運用はできません。既に形成された資産を、金融商品や不動産などに投資して利益を求め、減らすことのないように利用していくことです。
開始時点より値段が上がらなくては成果を出すことはできませんので、値上がりすることが利益を出すための条件となります。
資産運用のためにまずは資産形成
形成された資産がなければ資産運用はできませんので、資産形成でしっかりと資産を築き上げることが大切になります。
活用したい金融商品は?
資産形成に適した商品には、株式、株式投資信託、平準払の変額保険・変額年金・外貨建年金保険などがあります。
これらの金融商品を活用することにより、ドルコスト平均法を活かした積立投資が可能となるでしょう。
資産運用に適した商品として、株式、投資信託、一時払の変額保険・変額年金・外貨建て終身保険などがあります。
変動のある金融商品で運用していくために、商品選びが大変重要になります。商品の選択次第で成果の差が大きく生じるでしょう。
資産運用と資産形成はどっちがいいの?
どの人にとって、資産運用と資産形成、どちらを選ぶかの知識を習得していくことも大切です。給料は上がらない、だから預貯金で生活を守るといった考えでは、将来訪れる老後の備えに万全な体制を構築することは難しいかもしれません。
国は物価を上昇させ、インフレに持っていこうと考えています。インフレは現金の価値を下げますので、預貯金で保有した1,000万円で今なら購入できるものでも、将来は不足して買えない可能性があります。そのため預貯金だけに頼らずに、資産運用や資産形成が重要になると言えるでしょう。
お金の知識を習得しながら資産で備えを
リスクの許容度などで選択する金融商品も異なりますので、セミナーなどに参加してお金の知識を習得すると良いでしょう。
将来、保有した金融商品の価格がどのように変動するかは誰にも予測ができませんので、確実なことは言えません。しかし何も行動をしなければ、資産を増やすことは言えないということは確実に言えるでしょう。