老後の備えに個人年金保険を検討する人も多いと思いますが、活用することでメリットになることもあれば、デメリット部分もあります。
そのためどのような特徴があるかを理解しておくようにしましょう。
考えに沿った増やし方を選択できる
個人年金保険にも様々な種類があるため、希望する考えに沿う増やし方を選ぶことができます。
運用する期間は年金受取開始前までとなりますが、個人年金保険の種類として国債などが投資対象になっている一般勘定での運用がメインの定額タイプ、国内外の株式や債券が投資対象になっている特別勘定での運用がメインの変額タイプの商品があります。
老後の備えとして安心
個人年金保険は老後の生活資金のための備えとして活用される人が多いと思いますが、年金受取方法も確定年金と終身年金など多彩になっています。
運用しながら年金を早期に受け取りを開始することができる商品、必要に応じて一括で年金受取りが可能な商品もありますのでライフプランに沿って活用するようにしましょう。
万一の際に遺族にお金を残すことができる
個人年金保険は運用のために活用されますが、保険ですので運用期間中に万一のことがあったとしても安心です。
一般的に個人年金保険は、死亡保険金額を払込保険料相当額の最低保証で設定されているため、払込保険料相当額以上の死亡保険金を受取人に残すことができます。
個人年金保険の種類
個人年金保険は大きく分けると定額タイプと変額タイプがあります。それぞれ特徴がありますので、内容を理解した上で検討するようにしましょう。
・定額個人年金保険
運用を一般勘定で行います。契約日の予定利率等に応じて運用期間満了後に受け取ることができる年金額は確定します。
ただし外貨建ての商品の場合には、年金原資は契約時の通貨で確定しますので為替変動リスクはあります。
払い込んだ保険料は国債等を中心として運用されますので、市場金利の変動に応じた運用資産の価格変動リスクがあります。そのため払込保険料を下回る解約返戻金額になる可能性もあります。
中途解約時の市場金利が契約時より上昇している場合、解約返戻金額は少なくなるということを理解しておきましょう。
・変額個人年金保険
変額個人年金保険は、運用を特別勘定で行い運用実績に応じた年金額を受け取ることができます。運用期間終了後に受け取れる年金額は変動しますので、年金原資保証はありません。
払い込んだ保険料は特別勘定で運用されますので、運用実績に基づいて将来受け取ることができる年金額、積立金額や解約返戻金額等が増減するというしくいです。
特別勘定の資産は国内外の株式や債券等が対象となりますので、株価や債券価格、為替の変動で払込保険料を下回る積立金額や解約返戻金額になることもあります。
個人年金保険への加入を検討するなら
個人年金保険を活用して老後の備えを検討する場合には、種類や内容など、保険のメリットとデメリットを良く理解した上で検討するようにしましょう。