投資信託の種類は様々ですが、まず頭に浮かぶものとして株式に投資する株式投資信託、他にも債券に投資する公社債投資信託などがあります。
他にも色々な分類方法があり、分類を理解すると投資信託の特徴も理解できます。
運用対象による分類
株式を中心に運用される投資信託は「株式投資信託」、債券が中心だと「公社債投資信託」に分類されます。税法上の規定によって信託約款上、株式の組み入れが可能な投資信託については株式投信に分類されます。
追加設定が可能かどうかでの分類
株式投資信託や公社債投資信託の場合、最初に決められている期間のみの購入であるユニット型(単位型)のものと、買いたい時にいつでも追加で購入できるオープン型(追加型)があります。最近の投資信託の主流は追加型です。
分配や設定場所による分類
投資信託の投資対象地域に応じて、国内外のどれかに分類されます。日本、北米、欧州、グローバル、エマージングなど細分化された地域に分類されます。他にも為替ヘッジの有無、投資形態など、分配(決算頻度)での分類も存在します。
・分配による分類
近年人気のある分配型の投資信託は、原則として投資信託の決算日から5日目以降に分配金が支払われます。頻度は毎月のもの、隔月のもの、3か月ごとというように色々あります。
分配金を受け取ることがない投資信託の場合は税金の繰延べができるというメリットがあります。分配型の場合は税金が決算時に分配金から源泉徴収されますが、分配がないタイプの投資信託は分配金に対する税金の徴収がありません。
・設定された場所による分類
国内で投資信託法に基づいて設定され運用する投資信託が「国内投資信託」、国内で外国の法令に従い運用する投資信託が「外国投資信託」です。
外国投資信託は外国の法令に従い設定、そして運用します。ドル建てなどの外貨商品が多く、基準価額の表示や売買も外貨、もしくは円で実施されます。
外国投資信託の証券は、海外の保管機関に預けられ購入や保有は外国証券取引口座の開設が必要です。
投資信託説明書で確認できる
投資信託を既に始めている場合には、投資信託説明書で「国内投資信託」か「外国投資信託」など確認することもできます。
例えば表紙の分類名の頭に外国の国名が記載されているなら外国投資信託であると言えるでしょう。
分配型の投資信託は得?
投資信託の純資産の総額は運用して得られた利息、配当収入、値上がり益などが含まれています。その一部が分配原資となるわけですので分配金はここから支払われることになります。
分配金が支払われると純資産額が減ることになり、口数で割った基準価額も値下がりしてしまうことになるので投資信託の資産の一部を受け取っていることになると言えます。
運用での収益のどの程度を分配金にあてるかは投資信託ごとに違いますが、分配金は投資信託の信託財産からのものであることは変わりませんのでその点だけは理解しておきましょう。