株に投資をする理由は儲けることですので、損失はできるだけ少なくしたいものです。損失が拡大してしまうことを防ぐ方法として、個人投資家はまず「損切り」とは何かを理解しておきましょう。
そしていつ損切りすれば良いのかというタイミングを判断する目安なども知っておくと良いでしょう。
損切りとは何をすること?
投資の中で「損切り」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、損切りとは投資で発生した損失を最小限に抑えるために、損失額が少額の段階で投資商品を見切り売りして損失額を確定してしまうことです。
投資の世界では損切りが実行できるかが利益に大きく関係してきます。頭ではわかっていても損切りが実行できないという人も多く、そのことが理由で株式市場から撤退する投資家もいます。
投資をする上で損切りは重要
株価は常に変動していますので、利益をあげることがあれば損をすることもあります。例えば損をしていても、そのうち回復するだろうという考えや、株は現在値下がりしているけれど放置しておけば値上がりするだろうと考えることもあります。
しかし実際には投資家の9割が、保有している投資商品の値段が買った時よりも低くなる含み損を抱えていると言われています。
そのため投資商品を購入する際に株価の損切りラインを事前に定めておくことが必要です。どの程度を損切りに目安として定めるかは、購入銘柄の業種や過去のトレンドなどで異なってきます。
損切りラインの目安は?
損は早めに見切ることが大切ですので、買値より5~10%下がった時点を目安としましょう。
1日に何度もたくさんの銘柄を売買しているデイトレーダー、3~5日間のうちに売買を終了させるスイングトレーダーなどの損切りラインは1%やそれ未満ということもあります。
利益が小さくても損失も出ないようにするという方法で、小さい利益を積み重ねていくトレード方式を実践しています。
損切りで利益を失うこともある?
損切りのデメリットは売った銘柄がその後値上がりをしてしまうことで、保有していれば得られたはずの利益を摂り逃してしまうことです。
しかし株式投資の目的は株式投資額以上の利益を上げることで、銘柄1つ1つの利益や損失に一喜一憂することは好ましくありません。
1つの銘柄で損失が出たとしても、他の銘柄で大きく利益が出ていて全体でプラスとなれば投資は成功していると考えましょう。
損切りを実行できないと投資で損失が出る?
損切りできず長期に渡り塩漬け状態にしてしまう人は、株価がまた上昇するという期待が邪魔をするからです。購入した時に損切りラインを設定しておき、徹底的に守ることが必要です。