投資信託は少額から購入ができることや分散して投資ができるということで、資産運用にとても便利です。いざ初めてみたいけれど、どうやって選べばわからないという方のために選び方のポイントをご紹介します。
まず選択するのはファンドではなく資産の分類
投資信託といっても色々な個別商品があります。そしてその個別商品はどの資産の分類に分かれるのかもバラバラです。
例えば株式や債券でも国内のものにするのか外国のものにするのかで違いがありますし、それとも国内不動産にするのかなど分類が分かれます。
まずはどの分類にいくら投資をするのかを決めてからその中の個別商品を選びましょう。
手数料などの無駄のないファンドを選ぶ
投資信託を購入する時や保有している間には手数料(=信託報酬)がかかります。
購入する時にかかる手数料(=買付手数料)は、証券会社や購入する投資信託の種類によって違いますが、気をつけたいのは同じ投資信託でも購入する場所によって違いがあることです。
大手証券会社で購入するよりはネット証券のほうが安く、特にノーロード投資信託は購入手数料がかかりません。
利益が出ても出なくても運用期間中はずっと信託報酬がかかるということを頭に入れておきましょう。手数料が高いと運用実績を下げることにもなりかねません。
分配金や過去の実績にはこだわらない
毎月分配が行われるファンドは人気が高いですが、実は大きな落とし穴も潜んでいます。
年に一度の分配しかないファンドや分配金のないものと比べると、税制上損をする仕組みになっていることと、信託報酬が年率1%を超えるものがほとんどです。
そして過去の運用実績が良いからといって将来までも確約はされません。過去の運用実績は、過去のマーケット環境によるものだからです。
ただし、過去の基準価額の推移はチェックしておきましょう。過去の値動きをグラフでチェックしておくことで、どのくらい値下がりをしたのかがわかりますので、その程度は値下がるリスクがあるという前提の目安になります。
一度に購入してしまわずに分けて購入を
投資信託の基準価格は変動しますので、資金いっぱいに一度に購入することは高いリスクを背負うことになります。
購入直後に値段が動いて、もう少しだけ後に買っておけばよかったと後悔することになりかねません。できれば積立投資などを利用して期間を分けて購入するほうが良いでしょう。
積立投資は、投資信託を取り扱うほとんどの証券会社などで採用されている仕組みで、毎月決まった数量分を自動で購入できるシステムです。その金額単位も毎月数百円から数千円とかなり少額でできます。