投資信託は投資家から集めたお金を、ひとつ資金としてまとめて運用の専門家が運用する商品です。株式や債券などで行った運用成果が、それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっています。投資家から集めた資金の運用対象となる商品は、投資信託ごとの運用方針に基づいて専門家が行うため、初心者でも取り組みやすい投資方法です。
預金と大きく違う部分とは
投資信託の運用成績については市場環境などにより変動します。利益が得られることもあれば投資額を下回り損することもあります。投資信託は元本保証されている金融商品ではないということを認識して運用方法の1つとして検討する必要があります。
投資信託の流れや仕組みについて
投資信託は「運用会社」によって作られています。銀行、証券会社、郵便局など「販売会社」を通じて販売されており、投資家から集めたお金は資産管理専門の「信託銀行」に保管されます。集めたお金をどこへ投資するのかは運用会社が考え、信託銀行に指図するという運用指図が行われておりその権限は運用会社にあります。それぞれ専門機関が役割を果たすによって成り立つ金融商品です。
投資信託の値段について
投資信託の値段は「基準価額」といい、投資家が投資信託を購入や換金する際にはこの基準価額で取引が実施されます。投資家に帰属する額を「純資産総額」といいますが、純資産総額を投資信託の総口数で割ることで基準価額が算出できます。
一般的な投資信託の基準価額については、投資信託が組み入れる債券や株式などの時価評価をもとにして算出されます。1日に1つの価額として公表され、基準価額によって投資信託の購入そして換金が行われます。
基準価額が公表されるのは取引の申込締め切り後ですので、当日の基準価額が不明な状況で投資家は投資信託の取引を行うことになります。これをブラインド方式といいますが、もしも基準価額が確定して公表された後に取引が可能になれば、投資信託を既に保有している投資家の利益が阻害されてしまうことになるでしょう。ブラインド方式はそのために導入されている方法です。
決算の時に受けとることができるお金もある
投資信託は購入した時点での基準価額により、換金する時の基準価額が高ければ利益をあげることができます。また、投資信託には「分配金」という決算の際に支払われるものがあります。分配金は投資して運用して得た収益を、投資家の保有口数に応じて分配されます。
投資信託を上手く利用した運用を
運用方法の1つである投資信託は、リスクは低く初心者にも運用可能な方法として利用されていますが元金保証はないということは理解しておきましょう。また、分配金の支払いの方針についてなど投資信託によって様々な部分もあります。自分に合う投資信託を選択し、納得のできる運用方法が継続できるようにすることが大切です。